注目銘柄ダイジェスト(前場):インフォMT、テスホールディングス、Jフロンティアなど
関西電力<9503>:1803円(+45.5円)
大幅続伸。高浜原発1、2号機の再稼働時期を決定したと発表している。1号機は7月下旬、2号機は9月中旬としている。当初の計画からは2カ月程度遅れるものの、会社計画よりも原子力利用率は高まる見通しであり、発表された再稼働時期をポジティブに捉える動きが先行している。今後の収益改善につながっていくとの期待もあらためて高まる形に。なお、本日は電力株が総じて買い優勢に。
オプティム<3694>:1143円(+54円)
大幅反発。米OpenAIが展開するChatGPTを活用した新サービス「OPTiM AIヘルプデスク」を発表している。これは、製品やサービスへの問い合わせに対し、顧客とのやり取りなどを自動学習して、AIが返信文案を自動生成または自動返信することで、素早い回答によるカスタマーサクセスの向上とサポート業務の効率化を実現するもの。7月より社内利用を開始し、9月頃を目途に社外提供開始を予定。
インフォMT<2492>:327円(+28円)
大幅反発。発行済み株式数の2.19%に当たる500万株、10億円を上限とする自社株買いの実施を発表している。取得期間は6月22日から9月22日まで。株主還元の拡充及び資本効率の向上並びに機動的な資本政策の遂行を図ることを取得目的としている。需給の改善期待などが先行する状況となっているもよう。また、マネーフォワードケッサイと業務提携し、新サービス「掛売決済」の提供を7月26日から開始するとも発表。
テスホールディングス<5074>:1180円(+166円)
大幅反発。前日に23年6月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の54億円から64億円、前期比24.4%増に引き上げ。受託型EPCが顧客の脱炭素化への取り組みニーズなどから再エネ・省エネともに好調に推移し、エネルギーサプライ事業におけるメンテナンス業務の実施なども上振れ要因のもよう。また、年間配当金も従来計画21円から26円、前期比5円の増配に引き上げ。
ソシオネクスト<6526>:25980円(-1740円)
大幅反落。SMBC日興証券では目標株価を9500円から22000円に引き上げているものの、投資判断は「1」から「2」に格下げしている。現状の株価は、ハイパースケーラー向けのカスタムASIC市場の拡大に伴う、業績の一層の成長期待が織り込まれた水準であると判断しているもよう。今後はAutomotive向けでの成長加速と今後のDC向けを含めたカスタムASIC市場拡大の中でのプレゼンス拡大の確認を待ちたいとしている。
Jフロンティア<2934>:3895円(+640円)
一時ストップ高で年初来高値更新。前日の前場終了後にアイセイ薬局(東京都千代田区)がジェイフロンティアのオンライン診療・服薬指導・処方薬配送サービス「SOKUYAKU」をグループの調剤薬局全400店舗に導入したと発表し、引き続き買い材料視されている。患者はアイセイ薬局グループの全店でオンライン上で服薬指導、決済が完結し、自宅にいながら薬を受け取ることができるとしている。
FRONTEO<2158>:859円(+19円)
続伸。eディスカバリ(電子情報開示)や情報ガバナンス、関連する法的分野のトレーニングと認定を専門とする米ACEDS社とパートナーシップを締結したと発表している。リーガルコンテンツの作成やセミナーなどで協業する。FRONTEOの強みであるクロスボーダー訴訟対応で米国でのプレゼンス向上を目指すとともに、より多くの顧客企業・法律事務所へのサポート提供に努めるとしている。
セレンディップ<7318>:1365円(+65円)
大幅に3日ぶり反発。自社が提供する製造現場DX支援ツール「HiConnex」が経済産業省の「IT導入補助金2023」対象ツールに認定されたと発表している。企業がHiConnexを導入する際、最大2年分の費用の半額(最大450万円)の補助金を受けることが可能になる。HiConnexは、生産現場のデータをリアルタイムで収集し、稼働状況・ロスの要因分析を見える化して品質不良や停止時間の削減、作業標準化に役立てるクラウドサービス。
《ST》