ボーイングが下落 最大のサプライヤーが労働組合員によるストライキで生産を一時停止=米国株個別
ボーイング<BA>が下落。同社最大のサプライヤーであるスピリット・エアロシステムズ<SPR>が労働組合員によるストライキの投票後、生産を一時停止したことが嫌気されている。スピリットの組合員が指導部が支持する4年間の契約案を圧倒的多数で拒否した。
今回の争議は、ボーイングがベストセラー機でキャッシュフローの重要な原動力となっている737マックスの増産を準備している最中に起こった。ボーイングは737型機の胴体やその他の航空機アセンブリの製造をスピリットに依存しているが、この単通路機はボーイングの第1四半期の売上げの約70%を占めているという。ボーイングは年内に42機の月産量を引き上げる計画を示していた。
スピリットは2005年にボーイングから事業分離された。スピリット株も下落。
【企業概要】
*スピリット・エアロシステムズ
機体システムセグメント、推進システムセグメントとウイングシステムセグメントがある。子会社を通じ、民間・軍用機の航空機構造の設計・製造を手掛ける米航空機部品メーカー。
(NY時間09:44)
ボーイング<BA> 205.35(-6.73 -3.17%)
スピリット・エアロ<SPR> 26.19(-3.50 -11.78%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美