アクセンチュアが決算受け下落 ブッキングが予想下回る=米国株個別
経営コンサルタントのアクセンチュア<ACN>が下落。取引開始前に3-5月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益と売上高が予想を上回ったものの、ブッキングは予想を下回った。ガイダンスも公表し、1株利益およびフリーキャッシュフロー(FCF)の見通しを上方修正した一方、売上高見通しのレンジ上限は下方修正された。
アナリストからは「同社の予想を下回るブッキングは顧客企業のIT投資が依然として下押し圧力にさらされており、売上高の伸び減速が来期も覆らない可能性があることを示している。コンサルティングの苦戦は予想されていたものの、アウトソーシングの新規契約件数が伸び悩んだことはネガティブ・サプライズだった」との評価が出ていた。
(3-5月・第3四半期)
・1株利益(調整後):3.19ドル(予想:2.99ドル)
・売上高:165.6億ドル(予想:164.9億ドル)
通信・メディア・テクノロジー:28.8億ドル(予想:32.9億ドル)
金融サービス:31.4億ドル(予想:31.8億ドル)
製品:49.7億ドル(予想:48.6億ドル)
資源:23.1億ドル(予想:21.4億ドル)
・ブッキング:172億ドル(予想:182億ドル)
コンサルティング:89.0億ドル(予想:93.9億ドル)
アウトソーシング:83.0億ドル(予想:88.5億ドル)
・粗利益率(調整後):33.4%(予想:32.7%)
・FCF:31.5億ドル(予想:29.4億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):11.52~11.63ドル(従来:11.41~11.63ドル)(予想:11.56ドル)
・売上高:8~9%増(従来:8~10%増)
・FCF:81~86億ドル(従来:80~85億ドル)(予想:87.5億ドル)
(NY時間10:21)
アクセンチュア<ACN> 303.55(-9.65 -3.08%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美