注目銘柄ダイジェスト(前場):大豊工業、リバーエレテク、FHTHDなど
大豊工業<6470>:881円(+50円)
大幅反発。特に新規の材料は観測されていないものの、全般的に手掛かり材料難のなかで、0.3倍台の低PBR水準に関心が向かっているようだ。Eアクスルや電池部品拡販など、電動化対応を進めている自動車部品株とも位置付けられており、本日は同様の観点からの物色でミクニなども大幅高となっている。なお、同社はプライム維持基準が現在未達であり、流通時価総額増大に向けた取り組みも進めている。
アニコムHD<8715>:633円(+12円)
買い優勢。足元では、ペット保険の基本保険料値上げ発表が好材料視される展開にもなっていたが、本日は自己株式の取得実施発表が追加の買い材料につながっている。発行済み株式数の2.4%に当たる200万株、10億円を取得上限としており、取得期間は7月3日から9月29日まで。なお、23年度決算後、本日発表分とは別に自己株式の取得を行う予定ともしている。
リバーエレテク<6666>:639円(+49円)
大幅反発。前日に発表した自己株式の取得実施が材料視されている。発行済み株式数の4.63%に当たる40万株、2.8億円を取得上限とし、取得期間は6月23日から12月22日まで。株主還元の充実と資本効率の向上により更なる企業価値向上を図ることを取得目的としている。流動性が低水準である中、高水準の自社株買いによる当面の需給インパクトを期待する動きが優勢。
九州電力<9508>:915.1円(+15.4円)
大幅反発。本日は電力株が全面高、電力・ガスは業種別上昇率のトップになっている。同社に関しては、SMBC日興証券が投資判断「1」を継続して、目標株価を1000円から1210円に引き上げている。業績回復と復配は織り込まれたものの、その後の50円配当への復帰は未だ織り込まれていないと判断のもよう。ガイダンスは保守的であり、業績の上振れ期待、来期以降の増配期待が今後高まると考えているようだ。
東京電力HD<9501>:549.4円(+29.4円)
大幅続伸。柏崎刈羽原発の再稼働を巡り、原子力規制委員会は前日の会合で原発事業者としての同社の「適格性」を再確認することを決めたと報じられている。適格性の再確認はテロ対策の不備に関する追加検査と並行して実施するようだ。こうしたなか、会合には同社の小早川社長が出席しており、テロ対策の不備解消への仕組みについて「7月中をメドに形をつくりたい」と明言しており、再稼働に向けての前進とも捉えられているようだ。
ネクストジェン<3842>:773円 カ -
ストップ高買い気配。エクシオグループ<1951>子会社のエクシオ・デジタルソリューションズ(東京都港区)と協業し、同社のクラウド型プラットフォーム「ServiceNow」に音声DXを連携させ、電話応対業務を自動化するソリューションをリリースすると発表している。電話応対業務の効率化のほか、SMSでの顧客との情報共有で負荷を削減させる。また、応対履歴の自動記録・一元管理で対応品質のばらつきを防止するとしている。
jig.jp<5244>:369円(+24円)
大幅に反発。東証から貸借銘柄に選定されたと発表している。選定日は23日で、同日売買分から実施。jig.jpは東証グロース市場の制度信用銘柄に選定済み。同社は「当社株式の流動性及び需給関係の向上を促進し、売買の活性化と公正な株価形成に資するもの」とコメントしている。jig.jp株は25日移動平均線が上方に位置する75日移動平均線に接近しつつあり、先高観も買いを後押ししているようだ。
FHTHD<3777>:39円(+3円)
大幅に反発。新たな事業としてインフラテック事業を開始すると発表している。ビルメンテナンスや立体駐車場などの環境事業、資源・発電所・定置型蓄電池システムなどの資源エネルギー事業、屋内外通信設備などIT関連事業に関わる電気通信工事や建設等を推進する。また、EV充電器設置の請負工事事業の開始に加え、太陽光発電所リニューアル工事の大口受注(数千万円)があったことを明らかにしている。
《ST》