ダウ先物は197ドル安 想定上にタカ派な中銀の姿勢から先行き警戒感が強まる=米国株
米株価指数先物(9月限)(NY時間08:51)
ダウ先物 34013(-197.00 -0.58%)
S&P500 4388.75(-35.00 -0.79%)
ナスダック100先物 15043.50(-171.25 -1.13%)
米株価指数先物市場でダウ先物は197ドル安で推移しているほか、ナスダック100も下落している。本日の米株式市場は軟調に始まりそうだ。今週はパウエルFRB議長の議会証言や英中銀の予想外の大幅利上げがあったが、従来よりもタカ派なシグナルが出されたと受け止められている。それにより株式市場では景気後退への懸念が再燃している状況。
先週のFOMCの金利見通しでは年内あと2回の利上げが示唆されていたが、市場はあと1回と見ていた。しかし、今週のパウエル議長の議会証言を経て、あと2回の利上げ観測も出ている。インフレとの闘いがまだ終わっていない兆候を強めたことで、世界中の投資家が安全資産にシフトしているようだ。
一部からは「FRBの追加利上げは米経済を緩やかな景気後退に導く。基本シナリオは景気後退で、それは年末に始まると考えている。すでに成長鈍化の兆しが見え始めており、先を見ている市場はそれを反映させ始めると思う」との声も聞かれた。
また、ストラテジストからは「株式市場の最悪期は過ぎ去ったと考えは自身の見解ではない。米国株は今後2カ月間、上昇よりも下降に直面する可能性が高い。銀行と商業用不動産に悪い不況の波動があるからだ」との指摘も聞かれた。
今週のダウ平均は4週間ぶりの週足陰線で終りそうな気配が高まっている。
ダウ採用銘柄の3M<MMM>が時間外で上昇。自然界で分解されない「永遠の化学物資」と呼ばれ、健康被害が懸念される有機フッ素化合物が全米の飲料水を数十年にわたり汚染してきたと訴えられている問題を決着させるために、最大125億ドルを13年間に渡って支払うことで合意した。
(NY時間09:01) 時間外
3M<MMM> 103.12(+2.69 +2.68%)
アップル<AAPL> 185.51(-1.49 -0.80%)
マイクロソフト<MSFT> 335.30(-4.41 -1.30%)
アマゾン<AMZN> 129.70(-0.45 -0.35%)
アルファベット<GOOG> 122.35(-1.52 -1.23%)
テスラ<TSLA> 260.35(-4.26 -1.61%)
メタ・プラットフォームズ<META> 281.07(-3.81 -1.34%)
AMD<AMD> 109.68(-1.02 -0.92%)
エヌビディア<NVDA> 425.15(-5.10 -1.19%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美