クルーズ株が下落 カーニバルは好決算も物足りなさが指摘される=米国株個別
クルーズのカーニバル<CCL>が下落。取引開始前に3-5月期決算(第2四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、EBITDAも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期のEBITDAの見通しを上方修正するなど好調な決算を発表した。
しかし、株価は冴えない反応。同社株は今年に入ってすでに96%上昇しており、今回の決算は物足りない内容との受け止めのようだ。アナリストは「第2四半期は売上高、最終利益ともに堅調で、見通しも小幅ながら上向きだった。定性的な表現も強気だが、株価にとっての問題は、楽観論の多くがすでに株価に十分織り込まれていることだ」と指摘している。
今回の決算を受けて、ノルウェージャンやロイヤル・カリビアンといった同業他社も下落。
(3-5月・第2四半期)
・1株損益(調整後):-0.31ドル(予想:-0.34ドル)
・売上高:49.1億ドル(予想:47.7億ドル)
・EBITDA(調整後):6.81億ドル(予想:6.59億ドル)
(6-8月・第3四半期見通し)
・EBITDA(調整後):20.5~21.5億ドル(予想:20.9億ドル)
(通期見通し)
・EBITDA(調整後):41.0~42.5億ドル(従来:39~41億ドル)(予想:40.7億ドル)
(NY時間10:11)
カーニバル<CCL> 14.56(-1.24 -7.85%)
ロイヤル・カリビアン<RCL> 97.13(-0.79 -0.81%)
ノルウェージャン<NCLH> 18.72(-0.68 -3.51%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美