パックウェストが上昇 35億ドル相当の資産担保ローンを投資会社に売却=米国株個別
米地銀のパックウェスト<PACW>が上昇。取引開始前に35億ドル相当の資産担保ローンのポートフォリオを投資会社アレス・マネジメントに売却したことを明らかにした。預金流出が懸念される中、同銀は流動性を高めるための試みが続いている。
アレスのオルタナティブ・クレジット・ファンドは、消費者ローン、住宅ローン、タイムシェア債権を含む資産を裏付けとするスペシャルティ・ファイナンス・ポートフォリオを購入したと発表。パックウエストは、この取引の最初のトランシェが先週完了し、取引費用控除前の現金収入が20億ドルに達したと発表した。
同銀は今年初めにいくつかの地銀を襲った預金流出による破綻した後、財務を強化している。今月初めには、57億ドルのローン・ポートフォリオを不動産投資会社のケネディ・ウィルソンに売却。3月にはアポロ・グローバル<APO>傘下の投資会社アトラスSPが提供する融資枠から14億ドルを調達している。
【企業概要】
中小企業、ベンチャー企業向けのリレーションシップベースのビジネスバンキング事業を展開。
(NY時間10:31)
パックウェスト<PACW> 7.58(+0.35 +4.90%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美