アルファベットにも売り強まる アナリストが「中立」に引き下げ=米国株個別
きょうの米株式市場はIT・ハイテク株に戻り売りが強まる中、アルファベット<GOOG>も売りが強まっている。きょうはアナリストの投資判断引き下げも伝わっており、「中立」に引き下げた。
今年の主要IT・ハイテク株は市場を上昇させたが、その動きの大きさとバリュエーションに対する懸念から、この上昇が継続するのか、そして次の成長の原動力は何なのかと疑問を呈している。
同アナリストは投資判断に引き下げに際して「足元の1桁台後半のサイトの成長や、コンセンサスでは11%への加速が予想されているが、これを上回ることは難しい」と指摘している。同社の収益にはジェネレーティブ人工知能に関するリスクがあり、最適化には時間がかかるかもしれないと述べた。また、今年の同社株は37%上昇しているが、リスクプロファイルはバランスが取れているように見えるとも付け加えた。
ウォール街のアナリストは依然として同社株を幅広く好意的に見ており、アナリストの9割近くが買い相当の評価をしている。売却を推奨するアナリストはいない。しかし、中立的な評価の数は増加傾向にある。
先月、別のアナリストも同社株を「中立」に引き下げ、AIへの移行が進むにつれ、評価は不安定なままだろうと指摘していた。
(NY時間14:07)
アルファベットC<GOOG> 119.18(-3.84 -3.12%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美