27日の株式相場見通し=弱含みもみ合いか、米株安続き上値重い展開に
27日の東京株式市場は強弱観対立のなかもやや売り優勢の地合いが予想される。日経平均は3万2000円台半ばから後半でもみ合う展開か。前日の欧州株式市場は高安まちまちだったが、米国株市場では主要株3指数がいずれも軟調だった。NYダウは方向感に乏しい動きでプラス圏とマイナス圏の往来となったが、結局小幅ながら6日続落で取引を終えた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は相対的に下げが大きくなった。景気敏感株の一角に買いが入った一方、FRBによる金融引き締めが長期化することへの警戒感からハイテク系グロース株には向かい風の強い地合いが続いている。東京市場では日経平均が前週後半に大きく下値を試す展開となり、週明けも値ごろ感からの押し目買いは入ったものの、上値の重い展開を強いられ大引けは安くなった。きょうも、下値を大きく売り込む動きはみられないものの、ハイテクセクター中心に利益確定の売り圧力は拭えず、弱含みもみ合いとなりそうだ。28日にECB主催の金融シンポジウムで、日米欧の中銀トップのパネル討議が行われる予定にあることで、この内容を見極めたいとの思惑も様子見ムードを助長しそうだ。
26日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比12ドル72セント安の3万3714ドル71セントと6日続落。ナスダック総合株価指数は同156.738ポイント安の1万3335.778だった。
日程面では、きょうは1~3月期の資金循環統計、20年物国債の入札など。海外では5月の米耐久財受注額、5月の米新築住宅販売件数、4月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、6月の米消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)など。