28日の株式相場見通し=5日ぶり反発へ、欧米株高受け買い戻し局面に
28日の東京株式市場は主力株中心に幅広く買い戻される展開となり、日経平均株価は5日ぶりに反発となりそうだ。前日の米国株市場では朝方発表された5月の耐久財受注額や、5月の新築住宅販売件数、6月の米消費者信頼感指数などの経済指標がいずれも市場予想を上回ったことで、米景気に対する過度な懸念が後退し市場のセンチメントが改善した。NYダウは直近6日続落と下値模索の動きが続いていたこともあり、リバウンド狙いの買いが入りやすかった。また、ハイテク株にも買いが広がり、ナスダック総合株価指数の上昇率はNYダウを大きく上回っている。米国株市場に先立って欧州株市場も前日は独、仏、英など主要国の株価指数が総じて堅調だったことで、世界的に売り一巡感が台頭している。東京市場でも日経平均が前週後半から前日までの4営業日で1000円以上も水準を切り下げており、足もとで値ごろ感からの買い戻しを誘発する公算が大きい。きょうは6月の権利付き最終売買日で、権利取り狙いの買いも全体相場を支える要因となる。
27日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比212ドル03セント高の3万3926ドル74セントと7日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同219.895ポイント高の1万3555.673だった。
日程面では、eスポーツビジネスEXPO(~30日)。海外では1~5月期の中国工業企業利益など。米国では7年物国債の入札も予定される。また、ECB主催の金融シンポジウムで、パウエルFRB議長をはじめ日米欧の中央銀行総裁がパネル討議に参加。