話題株ピックアップ【昼刊】:ハローズ、フィナHD、理計器

注目
2023年6月29日 11時40分

■ハローズ <2742>  3,920円  +240 円 (+6.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

ハローズ<2742>は上げ足強め新値追い。28日の取引終了後に3~5月期決算を発表。売上高が前年同期比10.4%増の459億9000万円、営業利益が同13.3%増の24億5100万円で着地しており、これを好感した買いが入っている。プライベートブランド商品のシェアアップや新規出店、自動発注システムの拡大など各種施策に取り組んだ。商品原価やエネルギーコストの上昇があったものの増収増益を確保した。なお、24年2月期通期の見通しは据え置いた。

■フィナHD <4419>  883円  +50 円 (+6.0%)  11:30現在

Finatextホールディングス<4419>が大幅続伸している。この日、子会社ナウキャストが、分析用求人ビッグデータを提供するフロッグ(東京都千代田区)と投資判断における求人ビッグデータ活用で協業すると発表しており、好材料視されている。ナウキャストのデータ分析ノウハウとフロッグの求人ビッグデータを組み合わせることで賃金動向を分析し、企業の売り上げを予測するなどの投資判断支援が可能になると判断したという。具体的にはフロッグが有する40億件超の求人情報データに対してナウキャストがクレンジングと分析を行い、機関投資家が投資判断に使いやすい形に整えたデータやレポートを提供するとしている。

■理研計器 <7734>  5,760円  +260 円 (+4.7%)  11:30現在

理研計器<7734>が大幅続伸している。28日の取引終了後に発表した中期経営計画で、最終年度である26年3月期に売上高500億円以上(23年3月期450億400万円)、営業利益120億円以上(同115億5100万円)を目指すとしたことが好材料視されている。国内市場におけるシェア拡大に向けた販売・製品開発強化を目指すほか、製造業界全体の脱炭素化・カーボンニュートラルなど市場要求に基づいた新製品起案力を高めるとしている。

■アクシージア <4936>  1,442円  +58 円 (+4.2%)  11:30現在

アクシージア<4936>が大幅続伸。同社は28日、中国3大ECセールの一つである「618」において、旗艦店合計のGMV(流通取引総額)が前期比約40%増を記録したと発表しており、これを好感した買いが入っている。同社が旗艦店を置く越境ECプラットフォームは、「Tmall Global」(天猫国際)」、「Douyin」(抖音)、「RED」(小紅書)、「Kuaishou」(快手)の4つで、特に「Douyin」では前期比約2.9倍のGMVを達成し、前年に続き大幅な成長となったとしている。

■グローリー <6457>  2,894円  +74 円 (+2.6%)  11:30現在

金融・小売向けの紙幣・貨幣処理機器を手掛けるグローリー<6457>が上昇。ATM(現金自動預け払い機)を製品群に持つ沖電気工業<6703>など、新紙幣関連銘柄に買いが集まっている。財務省は28日、2024年7月前半をメドに、新しい日本銀行券の発行を開始すると発表した。特需が今後本格化するとの思惑が広がるなか、財務省の発表を手掛かり材料として、改めて短期資金が流入したようだ。紙幣鑑別機などを提供する日本金銭機械<6418>やATM向け紙幣センサーのユビテック<6662>がしっかり。駅の自動券売機を製造する高見沢サイバネティックス<6424>などが堅調に推移している。

■技研製作所 <6289>  2,078円  +49 円 (+2.4%)  11:30現在

技研製作所<6289>が続伸。28日の取引終了後、ブラジル市場でのビジネス構築に向け、2024年をメドに圧入技術を通じた社会課題の解決とビジネスを両立させる事業計画を策定すると発表。これが好感されている。グローバルビジネスやブラジルの現地事情に通じた三井物産<8031>とともに、国際協力機構(JICA)の支援を受けながら実施するという。三井物、JICAと共同で市場調査から事業計画の策定まで行い、持続的な市場形成とビジネス体制の構築を目指すとしている。

■アスクル <2678>  2,005円  +26 円 (+1.3%)  11:30現在

アスクル<2678>が3日ぶりに反発している。28日の取引終了後に発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次業績で、単体売上高が前年同月比0.6%増となり、7カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視されている。主力のBtoB事業は前年に比べて平日が1日多かったことが寄与し同8.6%増となった。一方のLOHACO事業は、前期の大型販促の反動減やキャンペーン変更の影響、海外需要向け売り上げの減少などで同41.9%減となった。

■レゾナック <4004>  2,362.5円  +27.5 円 (+1.2%)  11:30現在

レゾナック・ホールディングス<4004>が続伸している。午前11時ごろ、川崎事業所(川崎市川崎区)における水道向け次亜塩素酸ソーダの生産能力を増強すると発表したことが好材料視されている。次亜塩素酸ソーダは、同社ソーダ電解事業の主力製品で上下水道をはじめとした水処理の殺菌・消毒等で主に使用されている。今回、関東圏の自治体で液体塩素から次亜塩素酸ソーダへの切り替えや、品質の観点から自製のものから市販のものへの切り替えによる新たな使用が計画されており、この需要拡大に対応するために生産能力を増強するという。なお、増強時期は24年末を計画しており、生産能力は現行比で3割以上引き上げる予定としている。

■マイクロアド <9553>  5,800円  +60 円 (+1.1%)  11:30現在

マイクロアド<9553>が続伸している。午前9時ごろ、マーケティングデータプラットフォーム「UNIVERSE」のデータを活用した金融業界向けの広告配信サービス「UNIVERSE for 新NISA」の提供を開始すると発表しており、好材料視されている。「UNIVERSE」は、自社保有のオーディエンスデータに加えて、約210のパートナー企業やメディアから多種多様なデータ提供を受けるデータプラットフォーム。新サービスでは、ライフスタイル系や金融系のデータとWeb上の行動履歴を分析し、NISAの口座未開設かつ株式投資に対し興味関心がある層を導き出すことで、NISAの口座を開設する見込みが高い層をターゲットにした広告配信が可能になるとしている。

■ハイデイ日高 <7611>  2,378円  +19 円 (+0.8%)  11:30現在

ハイデイ日高<7611>が3日続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「2023年3~5月期の単独営業損益は10億円前後の黒字(前年同期は1300万円の赤字)となったことが分かった」と報じられており、3~5月期として4年ぶりの黒字転換となるとの観測が好材料視されているようだ。記事によると、3月に「日高屋」で値上げしたことに加えて、夜間の客数増に伴い短縮していた営業時間を再び延ばしたことなどが寄与したという。なお、決算発表は7月4日の予定だ。

■住友大阪セメント <5232>  3,674円  +2 円 (+0.1%)  11:30現在

住友大阪セメント<5232>が続伸、75日移動平均線を足場に上放れる動きをみせている。業績はトップラインが拡大基調を維持していることに加え、セメント販売価格の値上げ効果が利益採算改善に貢献している。そうしたなか、同社は28日取引終了後に24年3月期最終損益見通しの修正を発表、従来予想の60億円から95億円(前期は57億1900万円の赤字)に大幅増額した。保有する上場有価証券1銘柄の売却に伴う売却益計上に伴うものだが、同社は政策保有株式の純資産に占める割合を今期に20%未満とすることを目標としており、その方針の一環としている。最終損益の上方修正により一株利益は277円強に達し、PERの低下を材料に買いを誘導している。また、PBRも0.7倍前後と割安感がある。

■ispace <9348>  1,570円  -96 円 (-5.8%)  11:30現在

ispace<9348>が軟調。東京証券取引所が同社株について、29日付で制度信用銘柄の選定を取り消すと発表した。株式の売買自由度が制限されるとの見方から、需給面への影響を警戒した売りが出たようだ。日本証券金融も同社株について、貸借取引対象銘柄の選定を29日付で取り消すと発表している。

■日本電信電話 <9432>  169.7円  -6.5 円 (-3.7%)  11:30現在

NTT<9432>は物色人気継続。7月1日付で株式25分割を行うが、きょうは権利落ち日で分割後の株価で取引が行われている。株価は170円台で売り買いを交錯させているが、最小2万円以下の資金で株主となることが可能となり、会社側が腐心する株主層の拡大に向けた期待が高まっている。市場筋が注目しているのは、同社の株主優待で、2年以上という制約付きながら100株以上の株主を対象に、共通ポイントサービスの「dポイント」を1500~3000ポイント付与するというもの。「2万円以下でもこの株主優待権利を確保できるということは、実質配当利回りで考えても非常に魅力的で長期株主の獲得に寄与しそうだ」(ネット証券マーケットアナリスト)という声が出ている。

■ニチリョク <7578>  268円  +41 円 (+18.1%)  11:30現在

ニチリョク<7578>が大幅続伸し新値追い。同社は28日、檀家ではない人でも寺院の本堂で葬儀を執り行うことができる新サービス「本堂葬儀」の提供を7月1日から開始すると発表。これが材料視されているようだ。本堂葬儀は、歴史ある寺院の本堂で、寺院の宗派の法式に則って執り行う葬儀。現在、提携寺院は東京を中心とした首都圏で3寺あり、今後は協賛寺院を拡大していく予定だとしている。

■データセクション <3905>  400円  +45 円 (+12.7%)  11:30現在

データセクション<3905>が急動意、一時17.5%高の417円まで駆け上がる場面があった。リテールマーケティング支援とビッグデータ分析を二本柱とするが、人工知能(AI)を活用した販促支援を強みとしており、海外でも積極展開している。AI関連株の一角として注目を集めるなか、株価300~400円台という値ごろ感から上値を見込んだ個人投資家マネーの参戦が活発となっている。そうしたなか、前日取引終了後に「事業計画及び成長可能性に関する事項」を発表、データ分析力やAIによる解析技術をもとに顧客企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)化を推進し、成長戦略にも言及。年度は明らかにしていないが、「選択と集中」から「拡大投資」フェーズへの移行で売上高100億円以上(前期実績は19億2500万円)を目指すとしている。なお、きょう午前10時から株主総会が行われている。

●ストップ高銘柄

fonfun <2323>  490円  +80 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在

ブリッジG <9225>  6,510円  +1,000 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在

誠建設工業 <8995>  735円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在

ELEMENTS <5246>  778円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   11:30現在

以上、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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