東京株式(前引け)=続伸、先物主導で不安定な地合い
29日前引けの日経平均株価は前営業日比154円50銭高の3万3348円49銭と続伸。前場のプライム市場の売買高概算は8億8145万株、売買代金概算は1兆9170億円。値上がり銘柄数は854、対して値下がり銘柄数は912、変わらずは61銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は買い優勢の地合いで、日経平均株価は先物を絡め上げ足を加速し、一時300円以上水準を切り上げる場面があった。前日の米国株市場はNYダウが軟調だったものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続伸しており、外国為替市場で1ドル=144円台前半の推移と円安傾向にあることも追い風となった。ただ、取引終盤は先物への大口売りを契機に急速に上げ幅を縮小した。戻り売り圧力も強く、先物主導で不安定な値動きとなっている。
個別ではレーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>などの半導体関連主力株が商いを伴い高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も値を上げた。楽天グループ<4755>が買い優勢、オリンパス<7733>も高い。ハローズ<2742>が大幅高、酉島製作所<6363>も値を飛ばした。トリケミカル研究所<4369>も物色人気。半面、そーせいグループ<4565>が大商いのなか急落した。JT<2914>が軟調、NTT<9432>も利食われた。J.フロント リテイリング<3086>が安く、王子ホールディングス<3861>も値を下げた。