注目銘柄ダイジェスト(前場):Jフロント、ハローズ、データセクなど
東京エレク<8035>:20900円(+660円)
大幅続伸。前日の米国市場では、SOX指数は0.9%の下落となっているが、引け後に決算を発表したマイクロンが時間外取引で上昇しており、同社など国内半導体関連は全般買いが優勢の展開となっている。マイクロンの第3四半期売上高は37.5億ドルで市場予想の36.5億ドルを上振れ、1株当たりの赤字幅も市場予想より縮小している。第4四半期売上高見通しはアナリスト予想と一致のもよう。
Jフロント<3086>:1367円(-60.5円)
大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、事業利益は98億円で前年同期比39.6%増、営業利益は102億円で同34.5%増となっている。上半期の会社計画線で推移しているもようで、市場コンセンサス比でもほぼ想定線とみられる。各セグメントとも順調に利益を上伸させているが、百貨店事業の販売などは月次動向で確認されていた。同事業においては想定以上の費用増なども確認されていることで、短期的な出尽くし感が先行する形にも。
住友大阪セメ<5232>:3674円(+2円)
続伸。前日に特別利益の計上、並びに業績予想の修正を発表している。6月末予定で投資有価証券1銘柄を売却し、約42億円の特別利益を計上するもよう。これに伴い、上半期最終損益は従来予想の20億円の赤字から19億円の黒字に、通期では60億円の黒字から95億円の黒字に上方修正している。政策保有化の見直しに伴う資本効率の改善策としてポジティブに評価の動きが先行へ。
くら寿司<2695>:3075円(-50円)
反落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、目標株価も4000円から3000円に引き下げている。海外事業の成長加速を織り込む一方で、国内事業の競争環境や消費者動向に鑑みて、苦戦が長期化すると判断しているもよう。回転寿司各社の海外事業の利益構成は従前より高くなると見込まれるが、同社は現地市場に子会社を上場させており、非支配株主利益が流出するため、相対劣位となる資本構造であると指摘。
ハローズ<2742>:3920円(+240円)
大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は24.5億円で前年同期比13.3%増となっている。上半期計画の45.5億円、同5.1%増、通期計画の91.7億円、前期比1.3%増に対して順調な進捗となっており、ポジティブな反応が先行する形になっている。商品原価やエネルギーコストの上昇はあったものの、既存店の堅調推移などで売上高が2ケタの成長となっている。
データセク<3905>:400円(+45円)
大幅高。スーパーマーケット向け商品棚解析ソリューション「FollowUP Shelf Analytics」をリリースしたと発表している。小売店店内の商品棚にカメラを設置し、定期的に取得した画像をAIを利用して自動的に分析する。リアルタイムに商品棚上の欠品、誤配置、フェイス数違い、価格違いを検知することで機会損失を削減する。共通の課題を持つコンビニエンスストアやドラッグストアなどにも展開するとしている。
AnyMind<5027>:1300円(+110円)
上場来高値。情報発信の強化とフェアディスクロージャーを目的として、投資家からの主な質問と回答を開示している。その中で、23年12月期第1四半期について「営業損益という観点では昨年第1四半期対比で0.93億円の収益改善を行っており、計画を上回って推移している」などと高進捗ぶりを明らかにしている。5月12日発表の決算説明資料に記載済みの内容だが、改めて材料視されているようだ。
バルニバービ<3418>:1552円(+157円)
大幅に4日ぶり反発。株主優待制度を変更すると発表している。これまで紙で発行していた株主優待券を電子チケットで発行し、自社店舗で利用する食事券として500円単位で使用できるよう利便性を高める。また、お取り寄せサイトで利用できる割引コード、オリジナル商品との組み合わせも選択できるようにした。従来対象外だった100株保有の株主もオリジナル商品の引き換えが可能となり、交換できる商品ラインナップも拡充した。
《ST》