マイクロンが好決算も下落 アナリストの評価は分かれる=米国株個別
マイクロン・テクノロジー<MU>が下落。前日引け後に3-5月期決算(第3四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株損益の赤字も予想ほど膨らまなかった。第4四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る売上高見通しを示している。
また、声明でメモリー業界の底打ちに言及したことが好感されている。同社のメロトラCEOは声明で「メモリー業界の収益は底打ちしたと考えており、業界の需給バランスが徐々に回復するにつれて利益も改善することを期待している」と述べた。また、「最近の中国サイバースペース管理局(CAC)の決定は、見通しに影響を与え、回復を遅らせる大きな逆風となっている」とも語った。
株価は時間外で上昇していたものの、通常取引に入って逆に売りが強まっている。アナリストの評価は分かれている。「在庫状況が改善し、株価はすでに底を打ち、データセンター事業の在庫正常化などの追い風が今後6カ月かそこらで寄与する」との指摘の一方、「全体的な楽観を損なうようないくつかの慎重なコメントがあった。同社には好調な最終市場から利益を得るためのAI関連の製品が欠けている」とも指摘している。
(3-5月・第3四半期)
・1株損益(調整後):-1.43ドル(予想:-1.59ドル)
・売上高:37.5億ドル(予想:36.9億ドル)
・粗利益率(調整後):-16.1%(予想:-21.1%)
・営業キャッシュフロー:2400万ドル(予想:4.67億ドル)
(6-8月・第4四半期見通し)
・1株損益(調整後):-1.12~-1.26ドル(予想:-1.10ドル)
・売上高:37~41億ドル(予想:38.7億ドル)
・粗利益率(調整後):-8~-13%(予想:-2.8%)
(NY時間09:36)
マイクロン・テクノロジー<MU> 65.40(-1.67 -2.49%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美