米大手銀株が上昇 ストレステストの結果は大半で予想を概ね上回ったとの指摘も=米国株個別
米大手銀株が上昇しており、株式市場全体をサポートしている。FRBが前日引け後に今年実施したストレステストの結果を公表し、参加した23行全てが合格した。金融機関の回復力が維持されていることを示すとともに、3月の米地銀の破綻で落ち込んだ金融セクターへの信頼感が高まったことが示された。
米大手銀は株主還元の大きなハードルをクリアし、FRBは銀行が明日30日から配当計画を発表し始めることを許可している。しかし、すぐには配当や自社株買いにはつながらない可能性もあるという。何年も前から検討されている新たな自己資本規制が明確になるまで、多くの大手銀が発表を控えると予告している。今年の審査基準は3月の地銀混乱の前に発表されている。
アナリストは「バーゼル3規制やSVB破綻後のFRB規制強化による不透明感が、当面、各銀行の資本回収計画を制約する可能性がある。しかし、結果は大半の銀行で予想を概ね上回った」と述べている。
(NY時間10:13)
JPモルガン<JPM> 141.96(+3.37 +2.43%)
シティグループ<C> 46.36(+0.13 +0.27%)
バンカメ<BAC> 28.76(+0.69 +2.46%)
ウェルズ・ファーゴ<WFC> 41.95(+1.33 +3.26%)
ゴールドマン<GS> 323.09(+9.43 +3.01%)
モルガン・スタンレー<MS> 85.54(+1.55 +1.85%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美