外為サマリー:一時144円90銭台に上昇、ゴトー日に伴うドル需要を意識
30日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=144円88銭前後と前日の午後5時時点に比べて60銭弱のドル高・円安となっている。
29日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=144円76銭前後と前日に比べて30銭弱のドル高・円安で取引を終えた。良好な米経済指標の発表を受け、米連邦準備理事会(FRB)による利上げの長期化観測が一段と高まるなか、一時144円90銭と昨年11月以来のドル高・円安水準をつけた。
この日の東京市場のドル円相場は朝方に144円68銭まで伸び悩む場面もあったが、その後は切り返す動きとなっている。総務省が発表した6月の東京都区部の消費者物価指数で、変動の大きい生鮮食品を除く総合指数は前年同月比で3.2%上昇したが、市場予想(3.4%程度)を下回ったことで、日銀の金融緩和政策が長引くとの思惑からドル買い・円売りが入りやすくなっているようだ。加えて、きょうは週末・月末・四半期末のゴトー日(5のつく日と10のつく日)とあって国内輸入企業などのドル需要が意識されやすいこともあり、午前9時50分過ぎには144円92銭をつけた。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0872ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0040ドル強のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=157円51銭前後と同ほぼ横ばいで推移している。