コンステレーションが決算受け下落 ビール事業は好調もワイン・スピリッツが冴えない=米国株個別
アルコール飲料のコンステレーション・ブランズ<STZ>が取引開始前に3-5月期決算(第1四半期)を発表し、売上高、1株利益とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しは予想を上回っている。
競合のアンハイザー・ブッシュインベブのバド・ライトに対する消費者の反乱の恩恵を受け、同社のモデロ・ブランドの売上高が業績を押し上げた。同社のビール事業は11%の増収を報告し、モデロ製品だけでなく、コロナ・エキストラとパシフィコも伸びた。
ハンキンソンCFOは声明で「ビール事業の堅調な売上高の伸びは、われわれの通期計画と目標に対する自信を再確認させた」と述べた。
ただ、株価は下落。ビール事業は堅調だったものの、ワイン・スピリッツが冴えなかったことが嫌気されているという。また、ビール事業の改善で1株利益は予想を大幅に上回ったものの、投資家の期待ほどではなかった。同社が6月のビール消費が低下傾向にあると述べたことも、株式市場の冴えない反応の要因として指摘されている。
(3-5月・第1四半期)
・1株利益(調整後):2.91ドル(予想:2.85ドル)
・売上高:25.1億ドル(予想:24.8億ドル)
ビール:21.0億ドル(予想:20.5億ドル)
ワイン・スピリッツ:4.16億ドル(予想:4.32億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):11.70~12.00ドル(予想:11.71ドル)
・FCF:12~13億ドル(予想:13.0億ドル)
(NY時間10:07)
コンステレーション<STZ> 243.54(-3.31 -1.34%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美