本日注目すべき【好決算】銘柄 ダイセキS、アダストリア、ポート (30日大引け後 発表分)

注目
2023年7月3日 7時01分

6月30日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

ダイセキS <1712> [東証P]  ★3-5月期(1Q)経常は4.7倍増益、通期予想を上方修正

◆24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比4.7倍の8.8億円に急拡大して着地。主力の土壌汚染調査・処理事業で高付加価値案件の受注拡大に向けてコンサル営業を積極的に展開する中、中京・関東・関西エリアで受注した大規模土壌処理案件が収益拡大に大きく貢献した。

第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の16億円→20.4億円に27.6%上方修正。増益率が13.3%増→44.5%増に拡大する見通しとなった。

アダストリア <2685> [東証P]  ★3-5月期(1Q)経常は29%増益で着地

◆24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比28.9%増の63.4億円に伸びて着地。外出需要の増加や気温上昇を追い風に国内アパレル・雑貨関連事業が2ケタ増収を達成したほか、台湾や米国など海外の売上高も大きく伸びた。

第1四半期実績だけで、通期計画の140億円に対する進捗率は45.4%に達しており、業績上振れが期待される。

クラウディア <3607> [東証S]  ★今期経常を37%上方修正

◆23年8月期第3四半期累計(22年9月-23年5月)の連結経常利益は前年同期比14.5%増の8億3900万円に伸びて着地。併せて、通期の同利益を従来予想の3億8000万円→5億2000万円に36.8%上方修正。減益率が44.6%減→24.2%減に縮小する見通しとなった。ブライダル市場が徐々に復調し、最終消費者の挙式意欲が好調に推移していることを反映した。

セリオ <6567> [東証G]  ★前期経常を27%上方修正

◆23年5月期の連結経常利益を従来予想の1億6500万円→2億1000万円に27.3%上方修正。減益率が39.3%減→22.8%減に縮小する見通しとなった。放課後事業で4月に新規開設した施設の利用児童数が想定を上回ったことに加え、保育事業でも4月に開設した施設および既存施設で積極的な園児受け入れを行ったことが上振れにつながった。

ポート <7047> [東証G]  ★今期最終を7%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆24年3月期の連結最終利益を従来予想の13.7億円→14.6億円に6.6%上方修正。増益率が27.6%増→35.9%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。子会社ポートエンジニアリングの株式売却に伴い、売却益が発生することが最終利益を押し上げる。

トランザク <7818> [東証P]  ★今期経常を10%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も3円増額

◆23年8月期の連結経常利益を従来予想の41.9億円→46億円に9.8%上方修正。増益率が27.1%増→39.5%増に拡大し、従来の8期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。eコマース事業で主力サイト「販促 STYLE」「MARKLESS STYLE」が好調に推移していることが要因。国内自社製造の強化による内製化率や生産性の向上なども上振れに貢献する。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の29円→32円(前期は25円)に増額修正した。

三光合成 <7888> [東証P]  ★前期経常を36%上方修正・10期ぶり最高益、配当も2円増額

◆23年5月期の連結経常利益を従来予想の25億円→34億円に36.0%上方修正。増益率が3.5%増→40.7%増に拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。日本・欧州・アジア・北米で車両用部品、日本・アジアで車両向け金型の受注がそれぞれ増加したことが寄与。円安による収益押し上げ効果も上振れに貢献した。

業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の14円→16円(前の期は14円)に増額修正した。

興研 <7963> [東証S]  ★上期経常を一転5%増益に上方修正

◆23年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の3.8億円→5.3億円に39.5%上方修正。従来の25.0%減益予想から一転して4.5%増益見通しとなった。感染対策用マスクや産業向けマスクの受注増加で稼働率が向上したことに加え、コスト見直しの進展も利益を押し上げる。

CSP <9740> [東証P]  ★今期最終を最高益に2.2倍上方修正、配当も10円増額

◆24年2月期の連結最終利益を従来予想の26億円→56億円に2.2倍上方修正。増益率が0.5%増→2.2倍に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。保有するりらいあコミュニケーションズ <4708> 株式の売却に伴い、売却益45.4億円を計上することが最終利益を押し上げる。

併せて、年間配当を従来計画の50円→60円(前期は50円)に増額修正した。

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