注目銘柄ダイジェスト(前場):ダイセキS、三光合成、マイクロニクスなど
ダイセキS<1712>:1245円(+172円)
大幅続伸。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は8.9億円で前年同期比4.8倍となり、上半期予想は従来の8.5億円から12.9億円、前年同期比2.8倍に、通期では15.9億円から20.4億円、前期比48.2%増にそれぞれ上方修正している。主要事業である土壌処理事業において、コンサル営業による案件が好調に推移しているもよう。業績変化率の大きさにポジティブなインパクトが先行。
三光合成<7888>:732円(+87円)
大幅続伸。先週末に業績・配当予想の上方修正を発表している。23年5月期営業利益は従来予想の28億円から34億円、前期比33.7%増に引き上げ。車両用部品のほか、日本・アジアでの車両向け金型の受注が増加しているほか、為替相場の円安推移なども業績上振れの背景に。年間配当金も従来計画の14円から16円に引き上げている。第3四半期までの状況から上振れ期待はあったが、修正幅は想定以上と捉えられる。
マイクロニクス<6871>:2225円(+225円)
大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価も1700円から2700円に引き上げている。足もとで生成AI普及に伴いサーバ用メモリ向けのプローブカード需要が回復し、来年にはPC用メモリ向けの需要回復も重なることで、24年12月期は本格的な回復局面を迎えると評価のもよう。なお、23年12月期も営業利益は56億円を予想し、コンセンサス35.5億円を上回るとみている。
平和堂<8276>:2324円(+174円)
大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は26億円で前年同期比37.7%増となり、据え置きの上半期計画29億円、同39.9%減に対して、想定以上に高い進捗率となっている。大幅な業績上振れ期待が高まる状況となっているもよう。単体の既存店売上が順調に増加しているほか、中国子会社、並びに外食子会社などの収益改善も進んだもよう。
マルマエ<6264>:1785円(+80円)
大幅反発。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は7.7億円で前年同期比55.7%減となり、通期予想は従来の16.8億円から7.3億円、前期比69.1%減に下方修正。半導体分野における市場環境悪化の長期化、装置部品における在庫調整の影響が大きくなっていることが下方修正の背景。ただ、上半期の受注実績からは業績下振れも想定線、半導体関連の中では株価の出遅れ感も強く、目先の悪材料出尽くしと受けとめられている。
ファインズ<5125>:1110円(+54円)
急伸。アイドマ・ホールディングス<7373>とNo.1<3562>の2社と業務提携すると発表している。アイドマHDとの提携では、クラウドワーカーを活用したインサイドセールスチームの構築、営業体制の効率化を図る。一方、No.1との提携では、これまでのファインズの提供サービスに加え、情報セキュリティ領域を拡大する。これらの提携が23年6月期の業績に及ぼす影響は軽微としているが、中長期的な業務効率化、業容拡大に期待する買いが入っているようだ。
SERIOHD<6567>:598円(+33円)
大幅続伸。30日大引け後、通期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の1.6億円から2.04億円に伸びを見込んでいる。2023年4月に放課後事業で新規開設した施設において1施設あたりの利用児童数が予測を上回ったようだ。また、保育事業においても2023年4月に新規開設した施設及び既存施設で積極的な園児受入れを行ったことから、予想を上回る見通しとなった。同社は、子育て支援関連株としても注目が集まっている。
エクサウィザーズ<4259>:550円(+22円)
大幅反発。デジタル・DX商材を中心として販売拡大のサポートを行うスタジアムの全株式を27.00億円で取得し子会社化すると発表している。特にAIプロダクト事業でエクサウィザーズがこれまでリーチできていなかった顧客層へのアプローチを実現し、既存サービス、今後リリースを目指す新規サービスを幅広い顧客に提供するための体制を整備する。この件が業績に与える影響は現在精査中としているが、業容拡大を期待する買いが優勢となっているようだ。
《ST》