株価指数先物【引け後】 海外勢のフローが限られるなか、短期ながらショートを仕掛けやすくさせる

市況
2023年7月4日 18時42分

大阪9月限

日経225先物 33320 -330 (-0.98%)

TOPIX先物 2304.0 -11.0 (-0.47%)

日経225先物(9月限)は前日比330円安の3万3320円で取引を終了。寄り付きは3万3530円とシカゴ日経平均先物清算値(3万3615円)を下回り、売り先行で始まった。開始直後に付けた3万3540円を高値に下落幅を広げ、前場中盤にかけて3万3310円まで売られた。その後、下げ渋るとランチタイムでショートカバーが入り、後場の取引開始直後には3万3480円まで買い戻される場面も見られた。しかし、海外勢のフローが限られるなかではリバウンド基調は強まらず、3万3400円を挟んだ狭いレンジで推移。終盤にかけて持ち高調整の売りに押される格好でレンジを下放れると、一時3万3300円まで売られた。

米国市場がインデペンデンスデイ(独立記念日)で休場となるため積極的な売買は手控えられた。祝日明け5日には6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表されることから、持ち高調整の流れは想定されていたであろう。

そのなかで、第一三共 <4568> [東証P]が一時ストップ安まで売られ、日経平均株価を押し下げたことは、個別の要因とはいえイレギュラー的な動きだった。市場参加者が限られるなか、短期ながらもショートを仕掛けやすくさせたのだろう。

また、取引開始後ほどなくしてボリンジャーバンドの+1σを下回ったことで、テクニカル面でもショートに傾きやすかったとみられる。また、前場中盤にかけて売りが一巡した後は、ランチタイムでショートカバーは入ったものの、+1σ水準までの戻りにとどまっていた。第一三共の下落影響を考慮すれば強い切り返しは期待できず、想定内の戻りではあったが、結局は再び売り直される格好だった。

日経225先物は25日移動平均線が3万2800円水準に位置しており、短期筋が仕掛けてくる可能性はありそうだ。週末の7日、翌週10日に控えているパッシブ型ETFの決算による需給イベントを睨んだ動きに向かいやすい。売り需給に向かう形での押し目待ち狙いのロングは期待されるものの、明日も海外勢のフローが限られることもあり、持ち高調整に加えて、ショートを仕掛けやすくさせそうだ。

NT倍率は先物中心限月で14.46倍に低下した。25日線をキープできず、ボリンジャーバンドの-1σ水準まで下げてきた。バンドが拡大を見せつつあるなか、14.50倍を挟んだ保ち合いを放れてくるようだと、トレンドが出やすくなるだろう。

手口面では、日経225先物はABNクリアリン証券が4402枚、SBI証券が749枚、バークレイズ証券が613枚、みずほ証券が538枚の買い越しに対して、JPモルガン証券が1685枚、ドイツ証券が1555枚、ゴールドマン証券が1542枚、BNPパリバ証券が1071枚、モルガンMUFG証券が914枚の売り越しだった。TOPIX先物はJPモルガン証券が3024枚、BNPパリバ証券が2204枚、三菱UFJ証券が1793枚、SMBC日興証券が1137枚の買い越しに対して、モルガンMUFG証券が3810枚、ビーオブエー証券が2328枚、ドイツ証券が1293枚の売り越しだった。

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