株価指数先物【寄り前】 海外投資家のフローが限られるなか、売り一巡後の短期的なリバウンド狙いにとどまる

市況
2023年7月5日 8時14分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 33170 -150 (-0.45%)

TOPIX先物 2293.0 -11.0 (-0.47%)

シカゴ日経平均先物 33190 -130 (時間外)

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

4日の米国市場は、インデペンデンスデイ(独立記念日)で休場。欧州市場は薄商いのなか小動きとなり、STOXX欧州600は0.1%高だった。ドイツDAXは0.26%安、英FTSE100は0.10%の下落。

シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比130円安の3万3190円(時間外)だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは、日中大阪比変わらずの3万3320円で始まり、開始直後に付けた3万3350円を高値に利食い優勢の展開。3万3190円~3万3270円辺りで保ち合い、終盤にかけて若干レンジを切り下げ、3万3160円~3万3190円処と狭い値幅での推移が続き、3万3170円とナイトセッションの安値圏で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、利食い優勢の展開になりそうだ。米国市場が休場だったことで欧州市場も方向感に乏しかったため、手掛かり材料に欠けるなかで短期的なショートが入りやすいだろう。日経225先物は前日の下落でボリンジャーバンドの+1σを下回っており、25日移動平均線が位置する3万2790円辺りが意識されてくることで、3万3000円割れを狙ったショートに向かわせそうだ。

7日、翌週10日に控えているパッシブ型ETFの決算による需給イベントを睨んだ動きが強まりやすい。分配金捻出のための売り需要が予想されているため、需給悪化が警戒されやすく、持ち高調整の売りが入りやすいところでもある。押し目買い意欲は強そうだが、本日も海外投資家のフローが限られるため、売り一巡後の短期的なリバウンド狙いにとどまろう。

また、米国では6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表される。予想はされているものの、7月のFOMCで利上げ再開の可能性が高まるようだと、祝日明けの米国市場は不安定な流れが警戒されるため、模様眺めムードが強まりやすい。そのため、オプション権利行使価格の3万2875円~3万3375円辺りでの推移を想定する。

なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.46倍に低下した。25日線をキープできず、ボリンジャーバンドの-1σ水準まで下がってきた。バンドが拡大を見せつつあるなか、14.50倍を挟んだ足もとの水準を放れてくるようだとトレンドが出やすくなるだろう。

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