川崎汽など海運株の上昇際立つ、低PBRバリュー株人気再燃で踏み上げ相場の様相に
川崎汽船<9107>が一時7%を超える急騰で3963円まで駆け上がり、2008年6月以来約15年ぶりの高値圏をまい進。また、日本郵船<9101>、商船三井<9104>も上値追い態勢を鮮明としている。川崎汽についてはモルガン・スタンレーMUFG証券の投資判断引き下げを受け6月28日に急落した経緯があるが、そこを拾われる形でその後は切り返し急となり、足もとで急落前の株価を大きく上回ってきた。海運株セクターは低PBRのバリュー株として引き続き波状的な買いが入っている。これまではコロナバブル収縮によるコンテナ船市況の低迷を材料に空売りも高水準に呼び込んでいた。川崎汽の直近信用倍率は0.6倍台と大幅に売り長、日証金では逆日歩がついた状態にあり、その買い戻しで目先踏み上げ相場の色が濃くなっている。