注目銘柄ダイジェスト(前場):エスプール、レオパレス21、i-plugなど
神戸鋼<5406>:1385.5円(+40.5円)
大幅続伸。24年3月期の配当性向について、従来の15-25%から引き上げを検討すると報じられている。財務担当副社長では、配当性向について現時点では何も決まっていないとしたうえで、引き上げを含めて検討していく考えを示しているもよう。現状は配当予想を公表していないが、現在の収益予想を基に配当性向を25%として計算すると、60円強の配当になり、前期より20円以上の増配になる見通し。
JINSHD<3046>:3195円(+130円)
大幅反発。前日に6月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比9.4%増となり、5カ月連続でのプラス成長になっている。増収率の大きさは22年5月以来の水準に。オプションレンズの販売促進による装着率の向上、アウトドアメーカー「Snow Peak」とのコラボモデル「JINS×Snow Peak」シリーズ発売効果などが売上増を牽引する格好に。23年8月期の全店売上高は、6月までで前年同期比3.7%増の推移に。
レオパレス21<8848>:298円(+19円)
大幅続伸。発行済み株式数の15.2%に当たる5000万株、100億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は7月6日から24年1月5日まで。取得方法は立会外取引による買付、並びに、市場買付としている。自己資本比率の改善、割安な株価水準などを考慮したことが自社株買い実施の理由としている。高水準の自社株買いによる需給の改善を期待する動きが先行している。
エスプール<2471>:651円(+100円)
ストップ高。前日に上半期の決算を発表、営業利益は14.9億円で前年同期比4.6%減となり、従来計画の14.1億円を上回る着地になっている。3-5月期は10.4億円で同16.4%増となり、四半期ベースでは過去最高水準に到達している。足元株価は安値圏での推移となっていた中、見直しの動きが進む展開になっているようだ。障がい者雇用支援、環境経営支援事業の売上増加が業績を牽引する形に。
ソシオネクスト<6526>:16950円 ウ -
ストップ安売り気配。1262万4800株の株式売出を発表、富士通、パナソニックHD、日本政策投資銀行が保有する全株式を売却する。売却株式は発行済み株式数の37.5%に相当する規模となり、当面の需給悪化につながるとの懸念が強まる展開へ。売却価格決定期間は11日から13日まで、海外の機関投資家が販売先となるもよう。なお、同社株価は22年10月の上場初値から一時は7.4倍の水準まで上昇していた。
HPCシステムズ<6597>:2206円(+5円)
続伸。フジクラ<5803>にAIインフラストラクチャー「NVIDIA DGX H100システム」を納入したと発表している。NVIDIA DGX H100は、第4世代となるAIに特化した世界初のシステム。フジクラはAIシステムの統合・拡張を行うに際し、HPCシステムズのAIインテグレーション技術に期待して購入先に選定したという。HPCシステムズは、NVIDIAのパートナー認定制度で最上位パートナーレベルに認定されている。
i-plug<4177>:1795円(+98円)
大幅に反発。新卒オファー型就活サービス「OfferBox」の6月の主要KPI(速報)を発表している。受注高(単月)は、早期定額型が前年同月比62.7%増の6.10億円、成功報酬型が12.7%増の1.24億円。企業登録数(累積)は31.4%増の1万5047社、学生登録数(同)は24年卒が14.5%増の23万0920人、25年卒が25.6%増の7万0618人だった。4日に年初来高値を付けた後、株価が下落していたことから押し目買いも入っているようだ。
スマレジ<4431>::2174円(+90円)
大幅に7日ぶり反発。タブレットを利用したクラウドPOSレジ「スマレジ」の6月現在の有料プラン登録店舗数が前月比595店増の3万0556店になったと発表している。無料プランを含むアクティブ店舗数は、3万7657店(前月3万7106店)となり、登録店舗数全体に対するアクティブ店舗数の比率は29.0%(同28.9%)に拡大した。登録店舗数の増加に加え、前日までの続落で値頃感があることも買いにつながっているようだ。
《ST》