話題株ピックアップ【夕刊】(1):わらべ日洋、オンワード、大黒天
■わらべ日洋 <2918> 2,742円 +470 円 (+20.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
わらべや日洋ホールディングス<2918>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は6日取引終了後、24年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比39.9%増の23億6900万円となり、上半期計画36億5000万円に対する進捗率が64.9%に達していることが好感されたようだ。売上高は同5.0%増の497億8600万円で着地。主力の食品関連事業で回復が進んだほか、利益面では商品規格の見直しなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績見通しは従来計画を据え置いている。
■オンワード <8016> 502円 +80 円 (+19.0%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率2位
オンワードホールディングス<8016>が急騰。6日の取引終了後、24年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の最終利益予想はこれまでの40億円から50億円(前期比63.3%増)に上方修正した。年間配当予想も2円増額し、前期比4円増配の16円に修正しており、好感されたようだ。売上高の見通しは1850億円から1888億円(同7.2%増)に引き上げた。3~5月期において、「23区」や「五大陸」などの主力ブランドが引き続き好調に推移した。リアル店舗とオンライン店舗の来客数が増加したほか、グローバルでの事業構造改革の成果も出て、販管費率が大幅に低下した。3~5月期の連結決算は、売上高が前年同期比12.0%増の499億700万円、最終利益が同83.6%増の33億4800万円だった。同社は6月度の月次売上概況も開示した。既存店売上高は前年同月比12.5%増と、増収基調を継続した。
■大黒天物産 <2791> 6,310円 +660 円 (+11.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
大黒天物産<2791>が大幅高で5連騰。6000円の大台に乗せ、2021年12月以来、およそ1年7カ月ぶりの高値をつけた。同社はディスカウントスーパーの「ラ・ムー」などを展開する。6日の取引終了後、23年5月期の連結決算発表にあわせ、24年5月期の業績予想を開示した。売上高は前期比6.2%増の2572億円、経常利益は同25.9%増の61億円を計画する。前期の業績は計画を上振れて着地したこともあって、成長軌道が継続していると評価した買いを集めたようだ。今期はグループで15店舗の新規出店と6店舗の既存店の改装を予定する。23年5月期の決算は、売上高が前の期比8.1%増の2422億4300万円、経常利益が同45.7%減の48億4400万円だった。
■4℃ホールデ <8008> 1,934円 +106 円 (+5.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
ヨンドシーホールディングス<8008>が大幅高で連日の年初来高値更新。ジュエリーやアパレルを展開するが、脱コロナを背景とした客足の回復や、製品値上げ効果などが寄与して足もとの業績は絶好調に推移している。6日取引終了後に発表した23年3~5月期決算は営業利益段階で前年同期比87%増の7億2700万円と急拡大、上期計画の8億円に対する進捗率は90%に達した。業績上振れに対する期待から買いを呼び込んだ。株式需給面では信用買い残が7万株程度と枯れた状態にあり上値が軽い。
■エービーシー・マート <2670> 7,884円 +152 円 (+2.0%) 本日終値
エービーシー・マート<2670>が3日ぶりに反発。7日付の日本経済新聞は、同社の「2023年3~5月期の連結営業利益が前年同期比5割増の160億円強だったことがわかった」と報じた。同期間で7年ぶりに最高益を更新した、という。国内消費やインバンド需要の回復で「ナイキ」や「ニューバランス」など主力スニーカーの販売が伸びた模様だ。同社は12日に決算発表を予定している。
■C&R <4763> 2,018円 +28 円 (+1.4%) 本日終値
クリーク・アンド・リバー社<4763>は朝安後に切り返す展開。6日の取引終了後に3~5月期(第1四半期)決算を発表し、営業利益は前年同期比6.4%減の15億8000万円だった。これが嫌気され一時4%超安に売られたが、通期の増益見通しが据え置かれたことで買い安心感が広がっている。売上高は同12.1%増の127億4500万円。クリエイターなど専門的な能力を持つ人材への底堅いニーズが追い風となり、売上高は四半期ベースで過去最高となった。一方、人件費や研修費の増加で利益は押し下げられた。
■ユナイテッドアローズ <7606> 2,477円 +33 円 (+1.4%) 本日終値
ユナイテッドアローズ<7606>が4日ぶりに反発した。SMBC日興証券が6日、Uアローズの目標株価を2300円から2900円に引き上げた。投資評価は最上位の「1」を継続する。売り上げの回復傾向が強まり出店強化の方針が示されたことに加え、価格改定の継続なども想定して同証券は業績予想を見直し、24年3月期における営業利益の予想を70億円から76億円に増額した。業績回復傾向がより強まれば中期経営計画での施策の効果と考えることができるとし、期待成長率の上昇とともにPER(株価収益率)の水準変化につながる可能性があるとの見方を示している。
■青山商事 <8219> 1,281円 +12 円 (+1.0%) 本日終値
青山商事<8219>が5日ぶりに反発した。この日、6月の月次売上高速報を発表した。ビジネスウェア事業の既存店売上高は前年同月比4.7%増と増収基調を継続しており、買い安心感につながったようだ。既存店の客数は同0.5%増。客単価は同4.2%増だった。全店売上高は同2.5%増と、同じく増収を続けた。スーツとフォーマルの販売が堅調に推移したとしている。
■ファーマフーズ <2929> 1,928円 +17 円 (+0.9%) 本日終値
ファーマフーズ<2929>が7日ぶりに反発した。6日の取引終了後、タカラバイオ<4974>との業務提携の開始を発表しており、手掛かり視されたようだ。ファーマFはバイオメディカル部において、大学や企業の研究者向けに、生体内のタンパク質を網羅的に分析するプロテオーム解析などの受託サービスを提供する。一方、タカラバイオは幅広い濃度範囲におけるタンパク質を一度に定量するサービスを展開している。今回の提携によりファーマFは受託サービスにおいて、タカラバイオと相互に協力して販促活動を実施する。
■スズキ <7269> 5,462円 +35 円 (+0.6%) 本日終値
スズキ<7269>が3連騰で、年初来高値を連日で更新した。SBI証券が6日、スズキの目標株価を6900円から7200円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。部品不足を背景とした国内生産は今年夏以降に正常化すると想定。子会社のマルチスズキの販売台数が過去最高の水準にあるなか、スズキの世界販売台数もインドを中心に上乗せが見込まれると指摘した。同証券はスズキの24年3月期における経常利益の予想を4250億円から4320億円に増額している。
株探ニュース