安川電の第1四半期最終益13%増、生産挽回で円安寄与・受注は前四半期比8%増
安川電機<6506>が7日の取引終了後に発表した24年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算は、最終利益が前年同期比12.6%増の116億6500万円だった。部品不足や中国のロックダウンの影響により遅れが生じていた生産を挽回し、受注残を消化した。円安も利益を押し上げる要因となった。第1四半期の受注額は前年同期比18%減となったが、前期の第4四半期(22年12月~23年2月)比では8%増となった。
売上高に相当する売上収益は同18.5%増の1425億1300万円だった。半導体市場での在庫調整のあおりを受けた一方、米国では自動車やオイル・ガス関連の設備投資が拡大。中国では新エネルギー分野を中心に設備投資が緩やかに回復したことが追い風となった。生産の効率化や操業度改善に加え、原材料価格の上昇を受けた価格転嫁による採算性の改善も寄与した。
受注額は地域別では前四半期比で中国とアジアがそれぞれ37%増と伸びた。国内と米州、欧州は減少した。想定為替レートは1ドル=130円、1ユーロ=140円、1人民元=19円で据え置いた。
最終更新日:2023年07月10日 09時16分