前週末7日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2023年7月10日 5時20分

■OSG <6136>  1,912円 (-104.5円、-5.2%)

東証プライムの下落率3位。オーエスジー <6136> [東証P]が4日続急落。同社は6日取引終了後、23年11月期第2四半期累計(22年12月-23年5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比3.6%減の94億9400万円となり、従来予想の110億円から下振れたことが嫌気されたようだ。売上高は同3.9%増の706億3800万円(従来予想は680億円)で着地。円安を追い風に米州及び欧州・アフリカが堅調だった一方、中国や台湾を中心とするアジア圏では苦戦した。なお、通期業績予想については売上高1450億円(前期比1.7%増)、営業利益240億円(同9.6%増)とする従来見通しを据え置いている。

■エーザイ <4523>  9,382円 (-460円、-4.7%)

東証プライムの下落率8位。エーザイ <4523> [東証P]が大幅続落。強弱感対立のなかも全体軟調地合いのなかで売りに押される状況となった。米食品医薬品局(FDA)は6日、同社と米バイオジェン <BIIB> が開発した新たな認知症薬「レカネマブ」を正式承認した。レカネマブは病気の進行スピードを緩やかにする効果を証明した初の医薬品として注目度が高く、今回の米国での正式承認に伴い今後の普及本格化に対する期待が大きい。しかし、FDAの承認については事前に織り込みが進んでいた部分もあり、目先材料出尽くしとみた売りも観測される状況だ。

■WNIウェザ <4825>  6,510円 (-310円、-4.6%)

東証プライムの下落率9位。ウェザーニューズ <4825> [東証P]が3日ぶり大幅反落。6日の取引終了後に24年5月期業績予想を発表し、売上高を前期比6.6%増の225億円、営業利益を同7.5%増の35億円とした。配当予想も前期比10円増の120円とし良好な見通しを示したものの、目先材料出尽くし感から売りが先行した。自社配信コンテンツの充実の継続と広告事業の更なる拡大を見込む。法人向け事業でのSaaS型ビジネスモデルへのシフトに伴う成長も計画している。同時に発表した23年5月期決算は売上高が前の期比7.4%増の211億1400万円、営業利益が同12.1%増の32億5600万円。従来予想(売上高210億円、営業利益32億円)とほぼ同水準での着地となった。第3四半期までの進捗が好調だっただけに、業績上振れを期待した向きの売りも誘ったようだ。

■ディスコ <6146>  23,105円 (-415円、-1.8%)

ディスコ <6146> [東証P]が続落。6日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4-6月)の単体売上高が速報ベースで前年同期比9.7%減の441億円となったと発表した。直近の予想(単体で435億円)を上回ったものの、前日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が下落したこともあって、買い向かう姿勢は限られたようだ。出荷額は同6.8%減の568億円となった。半導体の量産用途向けの需要が低調ななか、パワー半導体向けなど一部用途の需要が下支えした。

※7日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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