NY株式:米国株式市場は続落、雇用鈍化も追加利上げ観測変わらず
ダウ平均は187.38ドル安の33,734.88ドル、ナスダックは18.33ポイント安の13,660.71で取引を終了した。
追加利上げを警戒した売りが続き、寄り付き後下落。その後、6月雇用統計で雇用者数の伸びが予想以上に鈍化したためピーク金利に近づいたとの見方からいったん下げ止まった。また、金利先高観の後退でハイテクがけん引しいったんプラス圏を回復。しかし、追加利上げ観測が変わらず長期金利も上昇に転じたため終盤にかけて売りが再開、ダウ平均は下げ幅を拡大して終了した。セクター別ではエネルギーや銀行が上昇した一方、電気通信サービスが下落。
ソーシャルメディア、フェイスブック(FB)運営のメタ・プラットフォームズ(META)は短文投稿サイトのツイッターの競合アプリとなりうる新サービス「threads(スレッズ)」の登録者数が開始から2日間で7000万人に達し、想定以上だったとザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)がコメントし、上昇。電気自動車のリビアン・モーターズ(RIVN)は4-6月期の生産台数が予想を上回ったことを受けて、アナリストが目標株価を引き上げ上昇した。
一方、衣料品メーカーのリーバイ・ストラウス(LEVI)は昨日引け後に決算を発表し、国内の売り上げ低迷を理由に通期の1株利益見通しを引き下げ、下落。会員制倉庫型卸売・小売会社のコストコホールセール(COST)は6月の既存店売上高が2カ月連続で減少し売られた。
本年の投票権を持っているシカゴ連銀のグールズビー総裁はインタビューで「雇用の伸びが持続可能なペースに回復している」と言及。ただ、確率はそこそこあると、追加利上げを除外しなかった。
(Horiko Capital Management LLC)
《YN》