今日の為替市場ポイント:リスク回避の円買い一巡でドルは下げ渋る可能性

通貨
2023年7月10日 8時14分

7日のドル・円は、東京市場では144円20銭から143円14銭まで下落。欧米市場では143円42銭まで買われた後、142円07銭まで反落し、142円11銭で取引終了。本日10日のドル・円は主に142円台で推移か。リスク回避の円買いは一巡しつつあるため、目先的にドルは下げ渋る可能性がある。

報道によると、イエレン米財務長官は、7月9日に記者会見を行い、「中国当局者との会談は直接的かつ生産的なものだった」、「米中関係をより確かなものにするための努力を前進させた」との見方を伝えた。イエレン財務長官は訪中の目的について「中国の新経済チームとの関係を確立し深めること、誤解のリスクを減らし、気候変動や債務問題などの分野での協力の道を開くことだった」と説明している。ただ、市場参加者の間からは「中国が米国債の保有を段階的に減らす可能性についても協議したのではないか?」との声が聞かれている。なお、国際通貨基金(IMF)のデータによると、世界の外貨準備に占めるドルの割合は2022年末時点で58.4%と、1999年以来で最低水準まで低下している。近い将来において50%を下回るとの見方が増えており、この動きは今後の米中関係にも大きな影響を与える可能性がありそうだ。

《CS》

提供:フィスコ

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