東京株式(前引け)=続落、米利上げ警戒も中小型株物色は旺盛
10日前引けの日経平均株価は前営業日比214円54銭安の3万2173円88銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は7億1179万株、売買代金概算は1兆7226億円。値上がり銘柄数は1074、対して値下がり銘柄数は692、変わらずは69銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、朝方は強弱観対立のなか日経平均が上昇する場面もあったが上値は重く、前場後半からマイナス圏に沈んだ。半導体セクターが売り込まれ全体地合いを悪くしている。ただ前場取引終盤は値ごろ感からの押し目買いで下げ渋った。前週末発表された6月の米雇用統計発表を受けて、米金融引き締め策への警戒感が買いを手控えさせている。ハイテク系グロース株への売り圧力が強い。ただ、大型主力株が安い一方で中小型株は買われる銘柄も多く、値上がり銘柄数は1000を超え値下がり数を大きく上回っている。
個別では売買代金トップのレーザーテック<6920>のほか、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>など半導体主力株の下げが目立つ。エーザイ<4523>が安く、トヨタ自動車<7203>も冴えない。川崎汽船<9107>が売りに押され、JT<2914>も下落した。サニーサイドアップグループ<2180>、エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>などが大幅安。半面、良品計画<7453>がストップ高カイ気配と気を吐いたほか、オンワードホールディングス<8016>も大幅高。ソフトバンクグループ<9984>も堅調。三菱商事<8058>もしっかり。リョービ<5851>も物色人気となった。