NY株式:米国株式市場は反発、金利低下を好感
ダウ平均は209.52ドル高の33,944.40ドル、ナスダックは24.76ポイント高の13,685.48で取引を終了した。
連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げを警戒した売りが先行し、寄り付き後、下落。その後、金利が低下したため買いに転じた。ダウ平均は終日堅調に推移し、終盤にかけて上げ幅を拡大。ハイテクは売り買いが交錯しながらも底堅く推移し、主要株価指数はプラス圏を維持し終了した。セクター別では消費者サービスや耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、電気通信サービスが下落。
オンライン中古車販売プラットフォームを運営するカーバナ(CVNA)は中古の電気自動車(EV)需要が急激に伸びるとの予想を示し上昇。ソーシャルメディアのフェイスブックを運営するメタ・プラット・フォームズ(META)は先週開始したばかりのアプリ「スレッズ」のユーザー数がわずか5日間で1億人に達したことが明らかになり上昇。物言う投資家のアイカーン氏が運営する総合事業会社のアイカーン・エンタープライゼズ(IEP)は同氏が空売り投資家のリサーチレポートへの対処として銀行団と融資条件を巡る見直しを行ったとの報道を受け買い戻された。地中海料理のファーストフードレストランチェーンを運営するCAVAグループ(CAVA)はアナリストの投資判断引き上げを受けて上昇。
一方、エンターテインメントのディズニー(DIS)は夏のピークシーズンにもかかわらずテーマパークの客足がここ数十年で最低に落ち込み、業績低迷への警戒感から売られた。メディアのフォックス(FOX)は最近の視聴者数の減少がリスクになると指摘し、アナリストが同社株の投資判断を引き下げたため下落。
FRBのバー副議長は今後発表する予定となる銀行資本規制の見直しにおいて、総資産1000億ドル以上の銀行に対して資本増強を求めることになるとの見通しを示した。
(Horiko Capital Management LLC)
《YN》