東京株式(前引け)=反発、買い一巡後は上げ幅縮小
11日前引けの日経平均株価は前営業日比90円15銭高の3万2279円88銭と反発。前場のプライム市場の売買高概算は6億888万株、売買代金概算は1兆4930億円。値上がり銘柄数は1095、値下がり銘柄数は649、変わらずは90銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方から主力株中心に買いが優勢で、日経平均はリバウンドに転じた。前日の欧州株市場が総じて高かったほか、米国でもNYダウが200ドルあまりの上昇で4日ぶりに切り返し、投資家のセンチメントが改善した。ETF分配金捻出のための売り圧力も前日までで一巡したとの見方が投資資金を誘導している。ただ、6月の米消費者物価指数(CPI)の発表をあすに控え、上値では戻り売りが表面化し、買い一巡後は上げ幅を縮小している。外国為替市場で急速に円高が進んでいることも警戒されている。
個別では売買代金首位のレーザーテック<6920>が高く、アドバンテスト<6857>も上昇。SUMCO<3436>が大商いで値を飛ばした。ソフトバンクグループ<9984>も堅調。良品計画<7453>が買われ、メルカリ<4385>も物色人気に。アステリア<3853>が急伸、コスモス薬品<3349>も大幅高。半面、ソシオネクスト<6526>は下値模索、エーザイ<4523>も売られた。トヨタ自動車<7203>が冴えず、任天堂<7974>も売り優勢。ウエルシアホールディングス<3141>が急落、ワッツ<2735>も大幅安。