ドル安の一因は株式のローテーションの可能性も

為替市場でドル円は下落しているものの、ドルは対ユーロやポンドに対しては軟調な動きを続けており、全体的にドル売りの流れとなっている。市場からは、足元のドル安は米国株からの資金のローテーションも一役買っている可能性があるとの指摘が出ている。英ＦＴ紙の報道によると、ヘッジファンドは米国株のポジションを過去１０年間で最低水準に減らしており、割安な欧州株に目を向けていると伝えた。

中央銀行の利上げに対する期待の格差が主因ではあるが、ドルが売られているのは、部分的には、このようなローテーションに伴うものかもしれないという。株式の場合、債券のフローとは異なり、通常、為替ヘッジをかけずに放置される。

USD/JPY　140.52　EUR/USD　1.0992　GBP/USD　1.2893

NY株式11日（NY時間11:33）

ダウ平均　　　34086.64（+142.24　+0.42%）

ナスダック　　　13686.04（+0.56　+0.00%）

CME日経平均先物　32245（大証終比：+5　+0.02%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美