銀行株が堅調 米CPIを受けて米国債利回りが低下=米国株個別
銀行株が堅調。取引開始前に発表になった米消費者物価指数(CPI)の結果を受けて、きょうの米株式市場は堅調に推移している。米CPIは予想を下回り、インフレの鈍化傾向を示した。FRBの利上げ期待も後退しており、今月のFOMCでの利上げを確実視している状況は変わらないものの、9月以降については利上げ期待が一気に後退している。今月の利上げが最後になるとの観測も強まっている模様。そのような中、米国債利回りが低下しており、10年債は3.87%まで低下している。
今年3月にはFRBの積極利上げによる米国債利回りの急上昇(価格下落)で、銀行が保有していた米国債の大幅な評価減が発生し、それを発端に大量の預金が流出。複数の地銀が破綻に追い込まれた。
本来、米国債利回り低下は金融機関の貸出金利低下に繋がり、銀行にとっては不利な条件になるものの、今回に限っては、利回り低下(価格上昇)はポジティブ要因と受け止められている模様。
(NY時間10:58)
JPモルガン<JPM> 149.25(+1.83 +1.24%)
シティグループ<C> 47.91(+1.38 +2.97%)
バンカメ<BAC> 29.57(+0.55 +1.89%)
ウェルズ・ファーゴ<WFC> 43.52(+0.78 +1.81%)
ゴールドマン<GS> 329.17(+8.29 +2.58%)
モルガン・スタンレー<MS> 87.01(+2.05 +2.41%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美