ダウ平均は3日続伸 米CPIで今月の利上げが最後との期待強める=米国株前半

市況
2023年7月13日 1時35分

NY株式12日(NY時間12:25)

ダウ平均   34384.79(+123.37 +0.36%)

ナスダック   13872.36(+111.66 +0.81%)

CME日経平均先物 32065(大証終比:+125 +0.39%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は3日続伸。この日発表の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことで米株式市場は買いが優勢となっている。米CPIはインフレの鈍化傾向を鮮明にした。総合指数が前年比3.0%まで鈍化したほか、コア指数も4.8%と予想の5.0%を下回った。また、パウエルFRB議長が注目している住居費を除くサービス業の指数であるスーパーコアも計算値で前月比変わらず、前年比で4.0%まで低下。2021年以来の低い伸びとなっている。

FRBはあと2回の追加利上げの可能性を強調しているが、今月のFOMCについては0.25%ポイント利上げの見方に変化はないものの、市場とFRBの見解に相違が見られている9月以降の2回目の利上げについては、見送られるとの見方を強めている。市場は本日の米CPIを受けて、今月の利上げが最後になるとの期待を更に強めているようだ。

ダウ平均は一時325ドル高まで上昇したものの、次第に伸び悩む動きも見せている。米CPIを通過し、株式市場にとっては追い風となっているが、今後は週末の大手銀を皮切りに4-6月期決算が始まり、ここから更に上値を追って行けるのか、決算に対する反応を待ちたい雰囲気も出ている。

銀行株が上昇。米CPIを受けて、米国債利回りが低下しており、銀行株をサポートしている模様。今年3月にはFRBの積極利上げによる米国債利回りの急上昇(価格下落)で、銀行が保有していた米国債の大幅な評価減が発生し、それを発端に大量の預金が流出し、複数の地銀が破綻に追い込まれた。本来、米国債利回りの低下は金融機関の貸出金利低下に繋がり、銀行にとっては不利な条件になるものの、今回に限っては、利回り低下(価格上昇)はポジティブ要因と受け止められている模様。

米消費者物価指数(6月)21:30

結果 0.2%

予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)

結果 3.0%

予想 3.1% 前回 4.0%(前年比)

結果 0.2%

予想 0.3% 前回 0.4%(コア・前月比)

結果 4.8%

予想 5.0% 前回 5.3%(コア・前年比)

アップル<AAPL> 189.07(+0.99 +0.53%)

マイクロソフト<MSFT> 336.83(+4.36 +1.31%)

アマゾン<AMZN> 129.18(+0.40 +0.31%)

アルファベットC<GOOG> 119.45(+1.74 +1.48%)

テスラ<TSLA> 272.63(+2.84 +1.05%)

メタ・プラットフォームズ<META> 306.62(+8.33 +2.79%)

AMD<AMD> 113.19(+1.87 +1.68%)

エヌビディア<NVDA> 434.41(+10.36 +2.44%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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