三協立山はカイ気配切り上げ、建材事業の価格改定効果で今期最終益84%増を計画
三協立山<5932>がカイ気配を切り上げている。12日の取引終了後、23年5月期の連結決算発表にあわせ、24年5月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比84%増の30億円と増益計画を示しており、買い安心感をもたらしたようだ。
売上高は同1.2%増の3750億円を計画する。建材事業では前期までに実施した価格改定効果が出ると想定。国際事業での自動車分野の伸長も見込む。また今期中に公表予定の次期中期計画において、「資本コストや株価を意識した経営」への取り組みについての詳細を公表する方針。資本効率の改善や成長分野への投資、株主還元方針などに関した内容を予定しているという。
23年5月期の連結決算は、売上高が前の期比8.8%増の3703億8500万円、最終利益が同4.1倍の16億3000万円となった。大幅増益となったが、エネルギー価格の上昇などが響き、会社計画を下回って着地した。