サイゼリヤは23年7カ月ぶり高値、粉チーズ無料提供終了と海外事業の成長を評価
サイゼリヤ<7581>が続急騰。4000円大台に乗せ、1999年12月以来となる23年7カ月ぶりの高値更新となった。12日の取引終了後、23年8月期第3四半期累計(22年9月~23年5月)の連結決算発表と同時に、粉チーズの無料提供を終了することを明らかにした。メニュー全体の価格は維持する。粉チーズの有料化による収益面でのポジティブな効果と、客足の確保に向けた戦略が評価されたほか、アジアなど海外事業の成長も好感されたようだ。
第3四半期累計の売上高は前年同期比23.1%増の1321億300万円、営業利益は同3.4倍の35億6800万円、最終利益は同59.6%減の26億5600万円だった。コロナ禍後の行動制限の緩和により客数が増加したものの、円安による食材価格の上昇やエネルギー価格の負担増が響き、国内では営業損失を計上した。一方、アジアは新規出店の効果もあって、大幅な増収・営業増益となった。