サンケンが大幅高で切り返す、業績絶好調でパワー半導体はEV向けなど生産増強
サンケン電気<6707>が大幅高で切り返している。今月4日ザラ場に1万4100円の上場来高値を形成後、急速な調整局面に移行したが、きょうは全体相場がハイテク株中心に戻りに転じるなか、流れに乗る形で610円高の1万2710円まで上値を伸ばした。パワー半導体の大手メーカーで、業績は絶好調に推移、24年3月期営業利益は前期比45%増の380億円予想と過去最高利益を大幅に更新する見込み。世界的に販売台数が増勢にある電気自動車(EV)関連向けパワー半導体の生産能力増強に動いており、中期的な収益寄与に期待が高まる。株式需給面では信用買い残が枯れた状態にあり、信用倍率は直近データで0.9倍、日証金では貸借倍率0.3倍となっていることで上値が軽い。