イーライリリーが上昇 バーサニス社を買収することで合意=米国株個別
薬品のイーライリリー<LLY>が上昇。心代謝性疾患治療薬の新薬開発に注力する未公開のバイオ医薬品のバーサニス社を最大約20億ドルの現金で買収することで合意した。
バーサニス社の株主は契約一時金および特定の開発・販売マイルストーン達成に伴うその後の支払いを含め、最大19億2500万ドルの現金を受け取る可能性がある。
バーサニスの治験薬「ビマグルマブ」は、筋肉量を維持しながら体重を減らすことを目的としている。同社は、この新薬候補を単独で、あるいはノボ・ノルディスクA/Sのヒット肥満治療薬「セマグルチド」との併用で研究している。
同社は糖尿病治療薬「モウンジャロ」の肥満症に対する承認取得を目指し、有望な肥満症治療薬「レタトルチド」を開発中で、先月の米糖尿病学会で顕著な結果が発表された。
同社の糖尿病・肥満・循環代謝研究グループ副社長のギメノ氏は声明で「バーサニス社を買収することで、われわれは既存薬に関する専門知識を活用し、肥満症により良く効く組み合わせを生み出す機会を得た」と述べた。
(NY時間11:15)
イーライリリー<LLY> 449.46(+14.76 +3.40%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美