本日注目すべき【好決算】銘柄 古野電、ドトル日レス、FPパートナ (14日大引け後 発表分)

注目
2023年7月18日 7時01分

7月14日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

古野電 <6814> [東証P]  ★今期経常を一転54%増益に上方修正、配当も5円増額

◆24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比2.9倍の17.8億円に急拡大して着地。主力の舶用事業で欧米やアジアを中心に海外販売が好調だったほか、円安効果も収益を押し上げた。

第1四半期の好調な業績や部材価格高騰による売上原価の上昇が想定以下の水準で推移していることを踏まえ、通期の同利益を従来予想の25億円→40億円に60.0%上方修正。従来の3.6%減益予想から一転して54.3%増益見通しとなった。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の20円→25円(前期は25円)に増額修正した。

ヨシムラHD <2884> [東証P]  ★3-5月期(1Q)経常は43%増益で着地

◆24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比43.3%増の6.2億円に拡大して着地。新たにM&Aで加わった6社の業績貢献に加え、新型コロナウイルスに対する規制の緩和で海外子会社の売り上げが回復したことが寄与。前期から取り組んできた価格改定や生産効率化の成果なども大幅増益につながった。

ハブ <3030> [東証P]  ★今期経常を58%上方修正、4期ぶり復配へ

◆24年2月期第1四半期(3-5月)の経常損益(非連結)は1億0300万円の黒字(前年同期は2億7400万円の赤字)に浮上して着地。世界的なスポーツイベントの盛り上がりやインバウンド需要の回復に加え、新型コロナウイルス感染症の分類変更も追い風となり、61.6%の大幅増収を達成した。

併せて、通期の同損益を従来予想の1億2000万円の黒字→1億9000万円の黒字(前期は5億6100万円の赤字)に58.3%上方修正した。

業績好調に伴い、従来未定としていた年間配当は4円と4期ぶりに復配する方針を示した。

JINSHD <3046> [東証P]  ★9-5月期(3Q累計)経常が14%増益で着地・3-5月期も2.1倍増益

◆23年8月期第3四半期累計(22年9月-23年5月)の連結経常利益は前年同期比14.2%増の35.8億円に伸びて着地。前年の新型コロナウイルス感染症の影響からの反動や新規出店の効果などで増収を達成したことが寄与。広告宣伝費の削減など販管費を抑制したことも増益につながった。

通期計画の38.7億円に対する進捗率は92.6%に達しており、業績上振れが期待される。

DDグループ <3073> [東証P]  ★今期経常を47%上方修正

◆24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比9.5倍の10.8億円に急拡大して着地。行動制限の緩和で人流が回復し、飲食・アミューズメント事業の既存店売上高が好調に推移したことが寄与。

第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の14.9億円→21.9億円に46.8%上方修正。増益率が78.4%増→2.6倍に拡大する見通しとなった。

ドトル日レス <3087> [東証P]  ★3-5月期(1Q)経常は87%増益で着地、今期配当を4円増額修正

◆24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比86.5%増の22.5億円に拡大して着地。新型コロナウイルス感染症の5類移行などで人流が増加し、ビジネス立地や駅ビルを中心に客数が回復したことが寄与。昨年12月の値上げ実施や高付加価値商品の展開でドトールコーヒーの客単価が上昇したことも大幅増益に貢献した。

業績好調に伴い、上期配当を従来計画の16円→20円(前年同期は14円)に増額し、年間配当は36円になる。

併せて、発行済み株式数の1.01%にあたる45万株または9.5億円を上限にToSTNeT-3で自社株買いを実施すると発表。

ジェイドG <3558> [東証G]  ★3-5月期(1Q)経常は55%増益で着地

◆24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期非連結比55.1%増の5.4億円に拡大して着地。アディダス公式ショップの退店などで自社ECモール事業は伸び悩んだものの、昨年10月にM&Aしたリーボックジャパンが好調に推移し、取扱高が大幅に増加したことが寄与。広告宣伝費を中心とするコストコントロールに加え、リーボックにおける外部コストの内製化も利益拡大に貢献した。

RPA <6572> [東証P]  ★3-5月期(1Q)経常は黒字浮上・上期計画を超過

◆24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常損益は8700万円の黒字(前年同期は2400万円の赤字)に浮上して着地。ロボットアウトソーシング事業で「BizRobo!」「RoboRobo」ともに導入企業が拡大しライセンス収入が増加したほか、ロボットトランスフォーメーション事業では人材カテゴリーと新規参入分野の取扱高が伸びた。コストコントロールの強化なども黒字浮上に貢献した。

上期計画の6600万円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。

HKS <7219> [東証S]  ★今期経常を25%上方修正、配当も30円増額

◆23年8月期の連結経常利益を従来予想の4.7億円→5.9億円に25.3%上方修正。減益率が34.0%減→17.4%減に縮小する見通しとなった。主力商材と位置付けるマフラーやサスペンション商材を中心に、アフターマーケット向けの売上高が伸びたことが要因。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の50円→80円(前期は50円)に大幅増額修正した。

併せて、創立50周年記念株主優待を実施すると発表。23年8月末時点の100株以上保有株主に優待割引券を贈呈する。

FPパートナ <7388> [東証G]  ★今期経常を25%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆23年11月期上期(22年12月-23年5月)の経常利益(非連結)は前年同期比36.0%増の27.7億円に拡大して着地。営業社員の増加によって新規保険契約と新規顧客が拡大し、手数料収入が大きく伸びたことが寄与。

併せて、通期の同利益を従来予想の44.3億円→55.5億円に25.3%上方修正。増益率が16.3%増→45.8%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の50円→75円(前期は無配)に大幅増額修正した。

チヨダ <8185> [東証P]  ★3-5月期(1Q)経常は3.5倍増益・通期計画を超過

◆24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比3.5倍の15.2億円に急拡大して着地。主力の靴事業でプライベートブランドを中心にビジネスシューズやカジュアルシューズの販売が好調だったことが寄与。不採算店舗の閉鎖に加え、人事効率の改善など経費削減を進めたことも大幅増益に貢献した。

第1四半期実績だけで通期計画の9.8億円をすでに大きく上回っており、業績上振れが期待される。

明豊エンタ <8927> [東証S]  ★今期経常を一転3%増益に上方修正、配当も1円増額

◆23年7月期の連結経常利益を従来予想の7.7億円→9.6億円に24.8%上方修正。従来の17.4%減益予想から一転して3.1%増益見通しとなった。投資用不動産の一部販売が来期に繰り越しとなり売上高は計画を下回るものの、販売済み案件が想定より高い利益率・利益額を確保したことで利益は上振れする。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の8円→9円(前期は8円)に増額修正した。

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