節目の33000円を意識した値動きが期待される/オープニングコメント

市況
2023年7月19日 8時33分

19日の日本株市場は、米株高を好感するなかで買い優勢の相場展開になりそうだ。18日の米国市場は、NYダウが366ドル高、ナスダックは108ポイント高だった。6月の米小売売上高が予想を下回り、景気減速懸念から軟化する場面も見られた。しかし、良好な決算を材料に金融セクターの上昇が相場を押し上げた。また、金利の低下でハイテクも買われ、終盤にかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比360円高の32740円。円相場は1ドル138円80銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時32800円まで買われる場面が見られた。ボリンジャーバンドの-1σを上回り、25日線に接近している。この流れから日経平均は25日線が位置する節目の33000円を意識した値動きが期待されそうだ。ただし、来週から本格化する決算を前に積極的な上値追いの流れは期待しづらく、同線接近では戻り待ちの売り圧力も意識されやすいだろう。

また、米国の強い値動きによって海外勢のポジション調整の動きも意識されやすく、利益確定の流れが強まる可能性もありそうだ。そのため、買い一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。物色としては指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する格好になりそうだが、米国では良好な銀行株の決算評価の動きが目立っており、ややTOPIX優位の展開も想定しておきたいところである。

そのほか、本格化する決算を前に業績修正の動きも目立ってきており、上方修正を発表した企業などへの再評価などに向かわせよう。そのほか、円相場に振らされやすい状況のなか、為替にらみの展開が見込まれ、ドル円は1ドル139円に接近しており、円安に振れてくるようだと、自動車など輸出関連への物色もみられそうだ。

《AK》

提供:フィスコ

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