海運株は業種別値上がり率トップに、低PBR・高配当利回りで川崎汽の上昇際立つ
川崎汽船<9107>が前日比5.6%高の4192円まで上値を伸ばし年初来高値を更新したほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>も上昇、更にNSユナイテッド海運<9110>、明治海運<9115>など海運株が総花的に買われている。全体相場が戻り足を強めるなか、下値抵抗力のある低PBR株を買い戻す動きが再燃している。そのなか、海運株は低PBRかつ高配当利回りの銘柄が多く投資資金のターゲットとなっている。業種別騰落でも「海運」は33業種中で値上がり率トップ。そのなか、川崎汽のパフォーマンスが特に目立つが、これは信用売り残が多く、株式需給面から踏み上げ(空売りの強制的な買い戻し)を誘発しやすいことが背景にある。同社株の信用倍率は直近データで0.47倍と売り長で取組妙味が浮き彫りとなっている。