NY株式:米国株式市場は続伸、景気後退懸念の緩和や企業の好決算期待が支援

市況
2023年7月20日 7時12分

ダウ平均は109.28ドル高の35,061.21ドル、ナスダックは4.38ポイント高の14,358.02で取引を終了した。

金融の好決算が続き、買いが先行。長期金利の低下がハイテクを支え、相場全体を押し上げた。また、良好な経済指標を受けて景気後退懸念が緩和しつつあり投資家心理が改善したほか、今週発表が予定されている主要企業の好決算を期待した買いから終日堅調に推移した。セクター別では電気通信サービスや銀行が上昇した一方で、半導体・同製造装置が下落した。

携帯端末のアップル(AAPL)はマイクロソフト(MSFT)の「チャットGPT」やグーグルの「バード」に対抗し生成AI(人口知能)の開発に取り組んでいるとの報道やアナリストの目標株価引き上げにより上昇した。オンライン中古車プラットフォーム運営するカーバナ(CVNA)は債券保有者と債務再編で合意し、利払い負担の軽減が明らかになり急伸。地銀のノーザン・トラスト(NTRS)は第2四半期決算で純金利収入が警戒されたほど悪化せず安心感から買われた。同業のウエスタンアライアンス(WAL)も上昇。金融のゴールドマン・サックス(GS)は4-6月期決算で、不動産評価損やトレーディングの低迷が響き純利益大幅減となったが、ほぼ想定通りで押し目買いから上昇。

一方で、自動電子ブローカーのインタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)は第2四半期決算で1株利益が予想を下回り下落した。

取引き終了後に四半期決算を発表した動画配信サービスのネットフリックス(NFLX)は1株利益が予想を上回ったが、売上高見通しが予想を下回り、時間外取引で売られている。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は1株利益が予想を上回り時間外取引で買いが先行したが、その後下落に転じている。一方、航空会社のユナイテッド(UAL)は調整後1株利益が予想を上回ったほか、見通しも予想を上回り上昇している。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

提供:フィスコ

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