20日の株式相場見通し=強含みもみ合いか、米株高継続と円安が追い風
20日の東京株式市場は強弱観対立のなか、日経平均株価は前日終値近辺で強含みもみ合いの展開となりそうだ。前日の欧州株市場では独DAXは軟調だったものの、その他の市場はほぼ全面高に買われた。また、米国株市場では景気敏感株中心に買いが続いており、NYダウは100ドルあまりの上昇で8連騰を記録した。ダウの8連騰は19年9月以来約4年ぶりとなる。米景気失速に対する警戒感が後退しているのに加え、FRBによる金融引き締めが来週のFOMCで打ち止めとなるとの期待が市場のセンチメントを強気に傾けている。米企業の決算発表が本格化するなか、4~6月期の企業業績に対する楽観的な見方も全体相場に浮揚力を与えた。ただ、やや買い疲れ感も台頭しており、後半は戻り売りに押され伸び悩み、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小幅プラス圏で引けたものの、途中はマイナス圏に沈む局面もあった。東京市場では前日に日経平均が400円あまりの大幅高で戻り足を強めたが、きょうは目先筋の売りが上値を押さえそうだ。一方、来週の日銀金融政策決定会合で緩和政策の変更が見送られるとの見方が広がっていることは、全体相場にポジティブ材料となりやすい。足もと外国為替市場で円安方向に振れていることも輸出セクター中心に追い風となりそうだ。
19日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比109ドル28セント高の3万5061ドル21セントと8日続伸。ナスダック総合株価指数は同4.376ポイント高の1万4358.018だった。
日程面では、きょうは6月の貿易統計、6月の首都圏マンション販売、6月の主要コンビニエンスストア売上高、7月の主要銀行貸出動向アンケート調査など。海外では7月の中国最優遇貸出金利、トルコ中銀や南アフリカ中銀の政策金利発表、6月の豪雇用統計、6月の米中古住宅販売件数、6月の米景気先行指数、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、週間の米新規失業保険申請件数など。