前場に注目すべき3つのポイント~節目の33000円接近で利食いも入りやすい相場展開に~
20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■節目の33000円接近で利食いも入りやすい相場展開に
■光世証、1Q営業損益 黒字転換 0.83億円
■前場の注目材料:東亞合成、R&D投資2割増、3年で160億円、川崎に新拠点
■節目の33000円接近で利食いも入りやすい相場展開に
20日の日本株市場は、米株高を好感するものの、節目の33000円接近で利食いも入りやすい相場展開になりそうだ。19日の米国市場は、NYダウが109ドル高、ナスダックは4ポイント高だった。良好な経済指標を受けてリセッション懸念が後退しつつあり、投資家心理が改善。今週発表が予定されている主要企業の好決算を期待した買いに終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比100円安の32880円。円相場は1ドル139円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時33040円と節目の33000円を回復したこともあり、いったんは達成感が意識されやすいところではある。ただし、米国ではゴールドマン・サックスなど金融株の決算が発表されたが、決算発表後は買い優勢の流れであり、センチメントは良好であろう。そのため、利食いは入りやすいものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。
また、日銀の植田総裁による発言から、来週の金融政策決定会合での大規模緩和政策の継続が見込まれるなか、為替市場では足もとでの円高を修正する動きがみられており、円高を手掛かりとした売り方の買い戻しが意識されやすい。日経平均は25日線が位置する33000円処では強弱感が対立するものの、同抵抗線突破となればショートカバーの動きが強まる可能性はありそうだ。
もっとも、本格化する決算を前に積極的な売買は手控えられやすく、物色としては個別に材料の出ている銘柄のほか、個人主体による中小型株への資金流入が中心になりやすい。米国では金融株の決算発表が続くなか、金融株への波及が意識されるほか、円相場の落ち着きを受けて、輸出関連などへの物色に向かわせよう。そのほか、インバウンド関連などテーマ性のある銘柄への値幅取り狙いの動きなども意識される。
■光世証、1Q営業損益 黒字転換 0.83億円
光世証<8617>が発表した2024年3月期第1四半期業績は、営業収益が前年同期比596.3%増の3.32億円、営業損益は0.83億円の黒字(前年同期は1.79億円の赤字)だった。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(32896.03、+402.14)
・NYダウは上昇(35601.21、+109.28)
・ナスダック総合指数は上昇(14358.02、+4.38)
・1ドル=139.70-80円
・米長期金利は低下
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・J-MAX<3422>本社工場の溶接ライン無人化、成果を内外に横展開
・東亞合成<4045>R&D投資2割増、3年で160億円、川崎に新拠点
・日本特殊陶業<5334>東芝買収に500億円、9月末に拠出
・フェローテク<6890>マレーシアに新工場、137億円投資、パワー半導体基板生産
・富士フイルム<4901>グループ会社、環境性能の高いトナー生産能力3割増強
・三菱電機<6503>シンガポール新興に出資、東南アの工場排水処理支援
・トーヨーカネツ<6369>岩谷産業、液化水素貯槽大型化の共同研究、NEDO採択
・鈴茂器工<6405>すしロボの2メンテ拠点を新拠点に集約
・ローランドDG<6789>プリンター保守拡充、定額制で遠隔管理
・ローム<6963>GaNパワー半導体と駆動用ICを同梱したSiP2種開発
・マクセル<6810>海外営業3倍に増員、学び直しでBツーB注力
・中部電力<9502>グループのJERA、UAEでクリーン水素・アンモニア、現地国営と協業
・J-POWER<9513>フィリピンの水力発電所が営業運転開始、40%出資
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 6月貿易収支(予想:-544億円、5月:-1兆3819億円)
<海外>
・10:15 中・1年物ローンプライムレート(LPR)(現行3.55%)
・10:30 豪・6月失業率(予想:3.6%、5月:3.6%)
・10:30 豪・6月雇用者数増減(予想:+1.50万人、5月:+7.59万人)
《ST》