ユナイテッド航空が決算受け上昇 海外旅行の需要が堅調で旅客収入が予想以上に伸びる=米国株個別
ユナイテッド航空<UAL>が上昇。前日引け後に4-6月期(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。海外旅行の需要が堅調で旅客収入が予想以上に伸びた。ガイダンスでも通期の1株利益の見通しを上方修正している。堅調な運賃も追い風となった。供給制約で輸送能力はなお一部制限されているものの、業界では夏の繁忙期以降も満席が続く見通し。
アナリストからも前向きな反応が示されており、「四半期末の波乱にもかかわらず、決算はポジティブ・サプライズだった。国際事業が特に欧州とアジアで引き続き業績を牽引している」と述べている。アジアの好調は2024年に向けて加速するとも予想。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):5.03ドル(予想:3.99ドル)
・売上高:141.8億ドル(予想:139.0億ドル)
旅客収入:130.0億ドル(予想:127.1億ドル)
貨物:3.62億ドル(予想:4.43億ドル)
その他:8.14億ドル(予想:7.87億ドル)
・座席マイル当たりの旅客収入(PRASM):17.68セント(予想:17.12セント)
・有償旅客マイル:635億(予想:627億)
・有効座席マイル:735億(予想:738億)
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):3.85~4.35ドル(予想:3.68ドル)
・ガロン当たり平均コスト:2.50~2.80ドル(予想:2.82ドル)
・売上高:10~13%増(予想:10.1%増)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):11~12ドル(従来:10~12ドル)(予想:9.8ドル)
(NY時間10:17)
ユナイテッド航空<UAL> 55.66(+0.86 +1.57%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美