アメリカン航空は好決算も軟調 第3四半期の見通しに物足りなさも=米国株個別
アメリカン航空<AAL>が軟調。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。海外旅行、特に欧州への旅行者数の急増によって押し上げられた。
ただ、株価は冴えない反応。通期の1株利益の見通しは上方修正したものの、第3四半期の1株利益の見通しを予想範囲内に留めたことが要因となっている模様。今夏の旅行も2019年の記録的な水準を上回ると予想されているが、レジャー旅行が落ち込む9月以降も法人需要が回復することに賭けている。
同社株は5月以降、堅調な推移を続けているが、第3四半期の見通しは物足りないとの受け止めのようだ。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.92ドル(予想:1.59ドル)
・売上高:140.6億ドル(予想:137.3億ドル)
旅客収入:129.8億ドル(予想:125.9億ドル)
・有効座席マイル:697億(予想:691億)
・有償旅客マイル:600億(予想:584億)
・有効座席マイル当たり旅客収入(PRASM):18.63セント(予想:18.24セント)
(7-9月・第3四半期)
・1株利益:0.85~0.95ドル(予想:0.90ドル)
・営業利益率(調整後):8~10%
・有効座席マイル当たり売上高:-4.5~-6.5%
・輸送能力:5~7%増
(通期見通し)
・1株利益:3.00~3.75ドル(従来:2.50~3.50ドル)(予想:3.04ドル)
・営業利益率(調整後):約8~10%(従来:約7~9%)
・輸送能力:約5~8%増
(NY時間10:45)
アメリカン航空<AAL> 17.51(-1.09 -5.87%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美