21日の株式相場見通し=強弱観対立、NYダウ9連騰もナスダック安が重荷
21日の東京株式市場は強弱観対立のなか、日経平均株価は前日終値近辺でもみ合う展開が予想される。前日の米国株市場ではNYダウが160ドルあまりの上昇で約6年ぶりとなる9連騰を記録した。しかし、ハイテク系グロース株の下げが目立つ状況でナスダック総合株価指数は2%超の大幅下落となるなど、跛行色の強い相場となった。個別では決算発表を絡め明暗が分かれており、医薬・日用品販売のジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>が4~6月期の好決算発表を受け大幅高に買われた一方、決算内容がコンセンサスを下回った動画配信のネットフリックス<NFLX>が急落、利益率が予想以上に低下した電気自動車(EV)大手のテスラ<TSLA>は10%近い下落を示し、全体相場の地合いを悪化させた。東京市場では前日に、日経平均が先物主導で大きく値を下げ、前々日に大幅に上昇した分を吐き出す格好となった。きょうは仕切り直しとなるが、引き続き先物を絡めたインデックス売買で不安定な展開となることも想定される。ただ、外国為替市場では1ドル=140円台に入るなど再び円安が進んでおり、これが輸出セクターを中心に株価の下支え効果をもたらす可能性はある。
20日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比163ドル97セント高の3万5225ドル18セントと9日続伸。ナスダック総合株価指数は同294.711ポイント安の1万4063.307だった。
日程面では、きょうは6月の全国消費者物価指数(CPI)、6月の食品スーパー売上高など。海外では6月の英小売売上高のほか、ロシア中銀が政策金利を発表する。