24日の株式相場見通し=3日ぶり反発、急速な円安が追い風材料
24日の東京株式市場は主力株中心に幅広く買い優勢の展開となり、日経平均株価は3日ぶりにリバウンドに転じそうだ。3万2000円台後半まで水準を切り上げる可能性もある。前週末の欧州株市場では独DAXが小幅安で引けたもののその他の主要国の株価指数は総じて上昇した。また、米国株市場ではNYダウが取引後半に値を消したもののわずかながらプラス圏を維持し10日続伸した。これは17年8月以来約6年ぶりの連騰記録となった。米経済が失速することへの警戒感が後退するなか、FRBによる金融引き締め策が最終局面に近づいているとの思惑が市場のセンチメントを強気に傾けている。ただ、買い疲れ感もあり、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小安く引けている。東京市場では今週末の日銀金融政策決定会合の結果発表を前に思惑が錯綜しているが、大規模金融緩和策の現状維持を見込む向きが多い。そうしたなか、足もと外国為替市場で急速に円安・ドル高が進んだことは主力輸出株中心に追い風となることが予想される。目先筋の買い戻しも誘発し日経平均は大きく上値を指向する展開が期待できそうだ。
21日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比2ドル51セント高の3万5227ドル69セントと小幅上昇で10日続伸。ナスダック総合株価指数は同30.502ポイント安の1万4032.805だった。
日程面では、きょうは6月の白物家電出荷額、6月の全国百貨店売上高など。海外では7月のユーロ圏PMI速報値、7月の米製造業PMI速報値など。
最終更新日:2023年07月24日 08時11分