東京株式(前引け)=反発、円安好感し先物主導で買い戻される
24日前引けの日経平均株価は前営業日比396円46銭高の3万2700円71銭と反発。前場のプライム市場の売買高概算は6億3817万株、売買代金概算は1兆5328億円。値上がり銘柄数は1534、対して値下がり銘柄数は246、変わらずは54銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場はリスク選好ムードが強く、日経平均株価は3万2000円台後半に大きく切り返す展開となった。前週末の米国株市場ではNYダウがわずかながらプラス圏で引け10連騰を記録、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小安かったものの半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は高くなっており、この流れを引き継いだ。外国為替市場で一時1ドル=141円台後半まで円安方向に振れたことも輸出株中心にポジティブに作用した。先物主導のインデックス買いも全体指数の押し上げに寄与している。個別株は全体の83%の銘柄が上昇した。
個別では売買代金首位のレーザーテック<6920>、同2位のアドバンテスト<6857>いずれも高く、東京エレクトロン<8035>やディスコ<6146>など半導体製造装置関連の主力銘柄が買いを集めた。また、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。日本製鉄<5401>も買いが優勢だった。東京製鐵<5423>はストップ高で値上がり率首位に買われた。半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調、芝浦メカトロニクス<6590>が売られ、ANYCOLOR<5032>も安い。宮越ホールディングス<6620>が大きく利食われ、ネクステージ<3186>も売られた。