注目銘柄ダイジェスト(前場):東製鉄、技研製作所、DWTIなど
ISID<4812>:5000円(-260円)
大幅続落。先週末に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の97.3億円から107億円、前年同期比10.6%増に引き上げ。ビジネスソリューションおよび製造ソリューションを中心に売上が予想を上回る見通しのほか、販売費及び一般管理費も計画以上に低減できているもよう。ただ、第1四半期実績値56.8億円からみて上振れにサプライズは限定的であり、短期的な出尽くし感につながっているようだ。
インソース<6200>:1221円(+50円)
大幅反発。対話型AI「ChatGPT」をより活用するための研修「ChatGPT応用編研修~プロンプトエンジニアリングについて学ぶ」を新たに開発したと発表している。対話型AIで汎用的に使えるプロンプトの効果的なテクニックを知り、対話型AIから満足のいくアウトプットを引き出すためのプロンプトエンジニアリングが学べる研修となっているもよう。今後の市場成長期待が高い分野であり、需要の拡大を想定する動きが先行へ。
技研製作所<6289>:2053円(+102円)
大幅反発。先週末に自己株式の取得実施を発表している。発行済み株式数の2.91%に当たる80万株、15億円を取得上限としており、取得期間は7月24日から11月22日まで。資本効率の向上および株主還元の充実を図ることを取得目的としている。当面の需給面での下支えにつながるとの期待が先行しているもよう。なお、同社の自社株買いは2009年以来とみられる。
三菱UFJ<8306>:1055円(-19.5円)
反落。銀行セクターは本日、下落率のトップになっている。先週末には、日銀は27-28日に開く金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決める公算などと一部で報じられている。YCCの枠組みも維持し、10年金利の変動幅も上下0.5%で据え置かれる可能性とされている。海外経済や賃金上昇の持続性への不確実性から物価目標達成への確信は深まっていないようだ。YCC修正に伴う金利上昇や利ザヤの拡大期待などが後退する展開に。
東製鉄<5423>:1703円(+300円)
ストップ高。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は123億円で前年同期比69.9%増となり、上半期計画は従来予想の150億円から200億円、前年同期比3.1%減に、通期では300億円から350億円、前期比8.0%減に上方修正している。出荷単価の上振れや鉄スクラップ価格の下振れでマージンが改善しているほか、出荷数量も増加しているもよう。通期上方修正値はコンセンサスの335億円レベルも上回る水準に。
ファインズ<5125>:1029円(+18円)
大幅に反発。より機動的に動画制作でのドローン撮影に対応するため、ドローン取扱事業者との提携を全国各地に順次拡大すると発表している。これまでの実写動画やアニメーション動画、マンガ動画、インタラクティブ動画などの動画制作の実績に加え、ドローン撮影による企画立案を全国的に行えるようになることで、より多角的なソリューションを提案できるとしている。
ペイロール<4489>:1031円(+29円)
年初来高値。セブン&アイ・ホールディングス<3382>傘下のセブン-イレブン・ジャパンでフルスコープ型給与計算アウトソーシングサービスの稼動を開始したと発表している。従業員の情報をタイムリーに収集するWebサービス、企業ごとの就業規則に基づく給与計算ロジックから算出する給与エンジン、企業の人事部門に代わって実施するオペレーションの3つの機能を一括で提供するという。
DWTI<4576>:220円(+16円)
大幅に3日ぶり反発。自社開発品の眼科手術補助剤「DW-1002」とトリパンブルーの配合剤について、サブライセンスアウト先のDORC社が硝子体手術時の内境界膜及び網膜上膜染色を適応症として米国で開発することを決定し、米食品医薬品局(FDA)からオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)指定を受けたと発表している。今後、FDAと協議を進める予定で、25年の製造販売承認申請を計画しているという。
《ST》